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2023.07.24
2023年度 新品種
萎凋(いちょう)病に強く、生育旺盛で収量性と作業性にすぐれる早生ミズナ!
ミズナ『都(みやこ)むすめ』の種子を新発売
タキイ種苗は、生育旺盛で収量性と作業性にすぐれる早生ミズナ『都むすめ』の種子を販売します。
近年の気象変動の影響により、ミズナの生産現場ではこれまでの栽培管理が通用しない場面が増えてきました。
特に7〜9月の出荷は高温による生育停滞、潅水量の増加による腐敗や店もちの低下、連作の影響による萎凋(萎黄病)の発生などにより安定した栽培が難しくなっています。
一方、収穫・調製作業に時間のかかる軟弱野菜では、時間当たりにどれだけの束数ができるかが、出荷量を決める重要な要因です。特に分けつ(わき芽)が多く発生するミズナは、ホウレンソウやコマツナに比べて収穫・調製の時間がかかり、作業時間の短縮は品種を決定する重要なポイントです。
このような背景から、ストレスのかかる高温期や低温期でも旺盛で安定して生育し、作業性が高く、萎凋病に強い早生品種を目標に育成を進め、今回『都むすめ』として新発売します。
■品種特性
- ●生育旺盛で株張りのよい早生種
生育旺盛で株張りと株ぞろいにすぐれ、生育遅延が起こりやすい高温期や生育が緩慢になる低温期でも安定して生育します。葉はやや厚めで葉軸はしっかりしており、高温期の腐敗やずるけ(袋詰め後の腐敗)の発生、低温期の寒さ傷みに対しても強い品種です。また、葉色は色つやのよい濃緑色、葉軸は白色でコントラストが鮮やかで、見ばえのよい姿です。 - ●収穫調製作業が容易
草姿は立性で小さな分けつの発生が少なく株元のまとまりがよいため、隣の株との葉の絡みが少なく収穫作業が容易です。特に特筆すべき特長は、高温期に発生しやすい節間伸長(とり足、タコ足)の発生が極めて少ないため、調整後の歩どまりも高く調製作業が抜群にはかどることです。 - ●萎凋病(萎黄病)に強い
連作などの影響により主力産地で問題となっている病害にフザリウム菌による萎凋病があります。耐病性をもつ本種なら、萎凋病が発生しやすい夏場の栽培に適した品種です。

■価格
品種名 | 量目 | 希望小売価格(税込) |
---|---|---|
都むすめ | 小袋(4ML) | 352円 |
20ML | 792円 | |
2DL スタンドパック | 7,260円 | |
L5千粒 | 3,080円 |
※価格は、リリース配信時(2023年7月)の税込価格です。
■適期表
