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2025.05.15
肉厚でおいしい!食べごろが長く続く
赤肉メロン「レノン」前線北上中!
九州から東北まで連続出荷され、市場流通は8月中旬ごろまで
春の訪れを告げる桜前線に続き、芳醇な香りと甘みが魅力の“赤肉メロン前線”が北上中です。初夏の気配とともに、全国各地から出荷の便りが届き始めました。
手軽な価格でスイーツやカットフルーツとしても注目され、毎年メディアやSNSを賑わす赤肉メロン。今年もその“旬の波”が、まるで季節のリレーのように日本列島を北上していきます。
メロンの一番おいしいタイミングに合わせ、産地ごとの出荷状況や今年の出来をお届けします。
■メロンの旬がはじまります “赤肉メロン前線”が今年も到来
タキイ種苗は、肉厚でおいしく、食べごろが長く続く赤肉メロン「レノン」(以下、「レノン」メロン)の種子を生産・販売しています。現在、「レノン」メロンを導入した各産地より順次出荷が行われ、九州の熊本県産を皮切りに、茨城県産、山形県産、青森県産が時期をずらしながら8月中旬ごろまで全国各地の量販店などで販売されます。
タキイ種苗の赤肉メロン「レノン」前線北上中!

<「レノン」メロン産地と各産地の出荷時期> 安定した出荷量が見込める時期を記載
熊本県産・・・4月下旬ごろ〜
茨城県産・・・5月下旬ごろ〜
山形県産・・・7月上旬ごろ〜
青森県産・・・7月下旬ごろ〜
■「レノン」メロンの特長
「レノン」メロンは、タキイ種苗が開発した赤肉メロンで、現在、「レノン」、「レノンハート」、「レノンウエーブ」、「レノンスター」の4品種をそろえています。これら4品種は「レノン」メロンとしての「肉厚な果肉」と「食べごろが長続きする日もちのよさ」という共通の特長をもち、産地ごとの栽培時期や栽培方法に対応できるよう温度に対する適応幅や耐病性が異なります。その中でも2023年に発売した「レノンスター」は、つる割病5つのレースとえそ斑点病に耐病性をもつため、自根栽培(※)が可能となり、この品種を導入した熊本県の産地では生産コストの削減にもつながっています。
※自根栽培…タネからそのまま育てた実生苗(自根苗)を使った栽培。対比として病気に強くしたり、生育を強くして収量を増やすことを目的に、病気に強く生育旺盛な台木を利用した接ぎ木栽培が一般的となっている。
「レノン」メロンと他品種の果肉の違い

カット加工にも向く「日もちのよさ」
「レノン」メロンを販売する量販店では、店もちがよいため従来品種より長く販売することができ、また半玉でのカット販売をしたときにも肉厚で見た目がよく、糖度も安定していることから販売しやすいという声があります。
リンゴなどのカットフルーツの販売を手掛けるMVM商事株式会社(本社所在地:兵庫県神戸市)は、量販店からの要望なども踏まえ、カットメロンの販売に向けて試作に取り組んできました。しかし、海外産のメロンの入荷の不安定さや国内産では価格が高いうえ、果肉がやわらかく発酵しやすいため食味が落ちるなどの課題がありました。
そんな中、カットフルーツに適性がある品種として2024年から「レノン」メロンが採用されています。2025年も5月中旬ごろから首都圏の量販店を中心に販売を予定しています。

(販売:MVM商事株式会社)
スイーツに加工しやすいのにジューシーな果肉
従来の赤肉メロンは生産者によって品質のバラつきが大きいという課題に直面していました。そんな中、「レノン」メロンは生産者によって品質がブレにくく比較的安定し、またやわらかいながらも崩れにくくカットした際の果汁の流出が少ない特性からスイーツへの加工もしやすいと評価されています。
昨年(2024年)は、パティスリー「La maison JOUVAUD」とのコラボで、「レノン」の特長を生かしたショートケーキを期間限定で各店舗にて販売。ゴロゴロとした「レノン」の果肉をたっぷり使用したショートケーキは大人気でした。
※2025年のコラボは未定

(La maison JOUVAUD)
※2024年終売
試食会では99%の人が「おいしかった」と回答
2024年の5〜7月に京都市内企業3社で行った試食会では、アンケートに回答した約99%の人が「おいしかった」と回答(2024年5〜7月に京都市内企業の試食会で実施した当社アンケート調査をもとに算出、n=165)。回答いただいた方からは「はじめて食べたけど、とてもおいしかった」、「ぜひ購入したい」、「試食した日に1玉購入した」という声がありました。
■赤肉メロン 時期ごとのトレンド
5月は初物メロンで“贅沢カットフルーツ”が話題に
「初物を縁起物として贈る」習慣にも注目が集まり、百貨店やフルーツ専門店では高級カットフルーツが人気です。“とろけるような果肉”をそのまま味わうことができ、SNSでも話題になります。
6月はメロンパフェ&食べ放題フェアが本格化
ホテルラウンジやカフェで“メロンパフェ”が主役に。特にこの時期は、赤・青メロンを贅沢に盛り込んだ「2種食べ比べパフェ」や果肉を器にした“まるごと1玉パフェ”がフォトジェニックと話題。ホテルビュッフェや農園直送の“メロン食べ放題フェア”も開催され、行列必至の人気イベントに。
7月はかき氷&ジェラートに進化系メロン登場
“完熟赤肉メロンのかき氷”や“果肉入りメロンジェラート”。糖度の高い果肉を凍らせて削った「メロン氷」や、生果とミルクジェラートのハーモニーが楽しめる限定商品も登場し、暑さを癒やすスイーツとして注目されます。
8月はお中元・ギフトにも“冷やして美味しいメロンスイーツ”
盛夏の贈り物や帰省土産として、常温・冷凍で楽しめる赤肉メロンのスイーツが人気に。メロンゼリー、メロンバター、冷凍メロンボールなど、保存性と高級感を両立したアイテムが選ばれます。
■生産者の声・今年の出来は?
JA熊本うきの担当者によると、生育初期にあたる2月は天候に恵まれましたが、気温は平年より低かったため、暖房機による加温や乾燥を防ぐための換気などの工夫が必要となり、また交配時期の3月初旬と中旬には数日間連続での曇天が続くなど、交配時にも例年以上に気を遣った管理が必要だったとのことでした。管理面で苦慮する年となりましたが、肥大は十分に確保でき、玉サイズは3L中心で品質も良好なメロンが収穫できています。


●収穫を行う生産者(左)と樹上になる収穫間近の赤肉メロン「レノン」(右)(JA熊本うき管内にて)。
JA水戸の担当者によると、出荷始めとなる4月下旬の早出し出荷以降は3月上旬の寒さや4月上旬の長雨の影響を受けましたが、出荷量が増加する5月下旬ごろからの出荷分は肥大も回復し、全体的に昨年と比較して作柄はよいということです。
●タキイ種苗「レノン」メロンブランドサイト
●PRTIMES STORY 安定的に生産可能な赤肉「レノン」メロン誕生ストーリー−メロンの消費拡大へ−