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2004.01.23
サンサンネットソフライト

タマネギには多くの機能性成分があり、すぐれた健康増進効果があることが知られています。タキイ種苗では、最近話題のケルセチン含有量が高い品種と、辛み成分の指標となるピルビン酸の生成量の低い品種を育成し、今春より、それぞれ、「Dr.ケルシー」「Dr.ピルシー」と命名発表し、北海道での春まき専用品種として1月下旬より販売を開始します。
 
「ケルセチン」を従来品種の2倍近く多く含む「Dr.ケルシー」

「Dr.ケルシー」は、「ケルセチン」を従来品種より2倍近く多く含有し、しかも安定した栽培性と収量性を兼ね備えた品種です。「ケルセチン」は機能性成分フラボノイドの一種で、抗酸化力が強く、ガンや動脈硬化の予防効果などが期待されており、ヨーロッパでは花粉症を抑える効果も認められています。

「Dr.ケルシー」
 
ピルビン酸をおさえた辛みの少ないタマネギ「Dr.ピルシー」

「Dr.ピルシー」は、根強い人気のある在来品種「札幌黄」を基礎素材にして、辛み成分の指標となる「ピルビン酸」の生成量を低くおさえた辛みの少ない品種です。生食はもちろん、ドレッシングの材料などへの利用、食感を含めた食味の追求など、用途拡大の要望に応える品種です。

「Dr.ピルシー」
 
 この2品種は北海道の春まき栽培のみが可能で、9月を中心に播種される府県の秋まきでは栽培できません。青果は、貯蔵期間も含め「Dr.ケルシー」が8月下旬〜2月まで、「Dr.ピルシー」は8月中旬〜12月まで出荷可能です。今年が初めての提案で、どの産地でどれくらい栽培され、どのような形で出荷されるかはまだ確定していませんが、秋には府県の量販店の店頭など、いろいろなところで、「Dr.ケルシー」「Dr.ピルシー」をお目にかけることができると思います。ぜひご注目ください。

 今回のように、品種改良の早い段階から、特定の機能成分に注目して改良された野菜販売品種は、世界でもほとんど例がありません。野菜には多くのすぐれた機能性があり、健康の維持促進に欠かせません。タキイ種苗は、今回発表した「Dr.ケルシー」「Dr.ピルシー」を皮切りに、今後も、それぞれの野菜が持っている力をより強化し、消費の活性化、ひいては皆様の健康にプラスとなる品種の改良を目指します。

※この品種の種子は通信販売での取り扱いはございません。