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野菜
「たのしい家庭菜園」
畝の作り方バリエーション
畝の種類と作り方
畝は、作物にとって重要な根張りに有効なスペースを確保し、保水や排水、地温の調節をするなど、大切な役割を果たします。
畝は、野菜の種類や作付時期、土の状態などによって、いろいろと使い分けることがポイントです。おおまかな種類とそのつくり方を紹介します。
なお、どの方法も、畝立ての前に土を十分耕し、必要に応じて苦土石灰などをすきこみ、堆肥や元肥などを投入しておきましょう。
高畝
耕土を高く盛り上げてつくった畝で、表面積が広くなり、太陽熱や酸素が吸収されやすく、また排水性がよくなります。水はけの悪い場所や耕土が浅い畑に有効な畝です。
つくり方
最初につくる畝の片側の線に沿って、外側から内側に向かって鍬で土を上げていきます。片方が終わったら今度は反対側も同じように内側に向かって土を上げていきます。すると、畝の端の線と端の線との間に土の山ができ上がります(畝をまっすぐつくるには、端の線に合わせて糸を張り、これを目安にするとうまくいきます)。
平畝
畝立ての作業量が少なくてすみ、畝間や畝の斜面などが小さいので、土地が有効に利用できます。乾燥しにくいので、もともと排水性のよい土地に適した畝だと言えます。
つくり方
堆肥や肥料などを混ぜ込んだ土地を整地するだけです。その後、植え方により、条まきやネギ類などの定植に向く三角畝や、ばらまきに向く平床畝など、いろいろな形のものができます。
短冊畝
高畝を適当な幅(60〜180cm程度)で、10〜20cmぐらいの高さにならしたものです。高畝と平畝の中間的な特徴があり、タネまきや定植などの作業もやりやすくなります。
つくり方は高畝に準じます。