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「たのしい家庭菜園」

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トマトの追肥の目安を教えて?

 トマトなどの果菜類は概して栽培期間が長く、次々に枝葉を伸ばして実を成らせていきます。そのため肥料も全期間にわたって、必要な分量をタイミングよく補っていく必要があります。ここではトマトの追肥時期とその目安について紹介します。

トマトの栄養状態の診断

 トマトの樹の生育診断は、樹の上端(生長点)から15cmぐらい下までの茎の太さ、葉の巻き具合、葉色などを見れば、おおよその判断ができます。
 正常であれば、茎の太さが1〜1.2cm、葉はお皿を伏せた程度の曲がり具合で下に少しだけ巻いています。
 これに対し、茎が太く、葉と葉との間隔(節間)がつまった感じになり、葉が水牛の角のように内側に向かってぐるりと巻いてくれば、草勢が強い証拠。肥料(特にチッソ分)が効きすぎています。
 逆に、茎や葉を支える軸(葉柄)が細くて節間が間延びし、葉色が淡く、葉がまるでバンザイをするように上に向かってY字形についていれば樹が弱っている証拠で、追肥や水やりが必要となります。

追肥時期

 1回目の追肥の目安は、第1段目の果実がピンポン玉ぐらいの大きさになったころ。分量の目安は、肥料成分によって異なりますが、速効性の化成肥料であれば、一握り(約40g)を3〜4株に分けて施します。ただ、このとき草勢が強い状態であれば、追肥は見送ります。
 追肥時期は、3段目、5段目、7段目と、奇数段の花が開いたころを基準とし、毎回同量程度を施します。ここで草勢が弱いと判断すれば、4段や6段の開花期にも少量の追肥をするなど、常に先端付近の茎葉の状態を観察し、施肥量を加減するよう心掛けてください。
 施し方は、動画のように株元から20cmほど離れた畝の肩や株間に、溝肥や穴肥にするか、薄い液肥を潅水代わりに与えます。