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「たのしい家庭菜園」

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キュウリの整枝方法について教えて

 キュウリは放っておいてもある程度実は成りますが、枝が次々に出てきますので、ずっと放任というわけにはいきません。枝が込み合ったり葉が重なったりすると、病気が出やすく、収穫量も半減してしまいます。
 こうならないよう、ここでは立体栽培(支柱やネットを使ってつるを誘引していく、いわゆる普通の仕立て方)での整枝法について紹介します。品種によっても多少整枝方法が異なりますが、次のことを基本に考えてください。

まず株元から5〜6節(30cmぐらいの高さ)までの子づるや雌花は、すべて早めにかき取るようにします。惜しいようですが、あまり株元近くに実をつけてしまうと、その後の株の生育にはよくありません。このとき、子葉(双葉)を取ってしまわないよう注意してください。取ると逆に株の勢いを弱めます。

収量を上げるためには、6〜7節目から10節目ぐらいまで(高さ約30〜60cmの範囲)に出た子づるは、葉を1枚残して先を摘み取ります。ただし、家庭菜園では動画のように2葉摘芯でもかまいません。また、その後発生してくる孫づるも、1〜2葉を残して摘み取ります。

11節目ぐらいから上(高さ約60cm以上)は、子づるを2葉残して摘み取るのを原則とします。また孫づるは半ば放任しておき、込み合ってきたら枝の先端を整理する程度とします。この際、すべての枝を摘み取ってしまうのではなく、常に元気な枝を数本残すように気をつけましょう。その方が株全体の生育のためにはよいようです。

あまり高くまでつるを伸ばすと、収穫や管理が大変ですから、主枝は自分の目の高さぐらい(25〜30節ぐらい)で先端を摘み取って止めます。止めることにより、子づるや孫づるの発生を促すことができますので、必ず行うようにしてください。

摘葉(葉のかき取り)も重要な作業です。特に下の方の茶色くなった老化葉は、少しずつ取り除くようにしましょう。また重なり合ったり、風通しが悪くなっているような大きな葉も切り落として小さな新葉や新芽に光を当てるようにしましょう。この際注意することは、あまり葉をとりすぎて"素っ裸"にならないようにすること。少し遠くから眺めて、上から下までどの位置にも重ならない程度に葉が展開しているのが理想です。