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病害情報

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文章執筆:守川俊幸(富山県農業技術センター) 写真提供:西村十郎(JN)・守川俊幸(TM)



 葉の病斑は初め水浸状ないし灰白色の小斑で、次第に拡大し、表皮が葉肉と離脱して亀裂を生じて葉肉が露出し、発病部位は海綿状に崩壊する。これらの症状から、「くしゃくしゃ病」とも「爆裂病」とも呼ばれる。




 病原細菌は、クルトバクテリウム フラクムファシエンス pv. オオルティイ(Curtobacterium flaccumfaciens pv. oortii)であり、球根で伝染する。植え付け後に球根から伸びてくる新芽に感染し、春の萌芽後に雨によって周りの株に伝染する。 一般には開花期に発病は終息するが、その後も低温多雨の場合は、発生拡大は止まない。茎葉に形成された病斑からは、雨滴とともに球根部に病原細菌が移行し、球根鱗片に病斑を形成して次年度の伝染源になる。暖冬で萌芽が早まった年は初発も早く、降雨が多いとその後の拡大が著しい。また、圃場の排水不良や、密植栽培は湿度を高めて発病を促す。





 発病株を逃さず発見し、周辺に広がる前に抜き取って処分する。なお、発病株のみならずその周辺の外見健全株も抜き取って処分した方が、抜き取りの効果が表れやすい。品種間差異が大きいことから、抵抗性の品種を採用することで、ほぼ被害は回避できる。さらに、多湿条件が発病に好適であることから、圃場の排水に努めるとともに、促成栽培においては茎葉に直接かからぬように潅水する。


データ作成年月日:2007/09/30

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写真1(JN)


写真2(TM)


写真3(TM)