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栽培基礎講座

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一般的なポイント 作り方のポイント 1・2年生草花一覧表


1〜2年生草花
作り方のポイント タネまきと育苗の上手下手が成功を左右する
タネのまき方
寒さに強い草花は、秋の9〜10月にまき、反対に弱いものは、春あたたかくなった4〜5月にまくのが適期です。

大きいタネのまき方
キンセンカ、ホウセンカ、ヒャクニチソウなどのように大きなタネは、適当な幅のまき床をつくり、表面を平らにし、すじまきにします。覆土はタネの厚さの2倍ぐらいとし、上に敷きワラなどをして乾燥を防ぎます(図参照)。

直根性のタネのまき方
マメ科植物のスイートピー、ルピナスなどのように、太い根が一本長くなる種類や、ケシ類など移植を嫌うものは、直まきといって、目的の場所に2〜3粒ずつつぶまきします。発芽後は、間引きして1本にします。

細かいタネのまき方
四季咲きベゴニア、プリムラ類、カルセオラリアなどのように、1mm以下の微細なタネや高価で貴重なものとか、家庭で少量つくる場合は、鉢や箱まきにします(次頁の図参照)。

鉢づくり
限られた土の中で育てるため、次の点に注意してください。(1)乾きやすいので、水やりに技術がいります。(2)肥料分が欠乏しやすいため、よい土が必要です。(3)鉢の質や大きさで、生育が大きく違います。すなわち、塗り鉢より素焼き鉢の方が通気がよいため、よく生育します。最初から大鉢に植えるより、次第に大きな鉢に植えた方が、根張りがよく、丈夫に育ちます。

主な病害とその防除法
病名
発生の時期 被害の状態
灰色カビ病
(ボトリチス病)
春から初夏にかけ湿度の高いとき
葉,茎,花などに灰色のカビを一面に密生する
苗立ち枯れ病
(苗腐れ病)
発芽したての幼苗時。土が多湿のとき多い 地ぎわが褐色になったり,水浸状に細くなって倒れたり,全体がしおれてしまうものなどがあり,間もなく枯死する
ウドンコ病 春と初秋に多い。日照不足や多湿のとき 葉,茎,蕾などにウドン粉をまぶしたように白いカビが発生する
サビ病 初夏から初秋にかけて発生 葉に淡黄,橙黄,褐色,黒褐色のイボ状の斑点ができ,やがて粉状の病斑になる
ベト病 高温,多湿のとき 葉の表面に灰褐色,黄褐色の斑ができ,裏がわに白いカビが生える
ウイルス病
(モザイク病)
あらゆる時期に発生する 葉に濃淡の斑ができたり,葉がちぢれたり,花弁に斑が入ったり,花が奇形になったりさまざまな病状がある

鉢植え用土の配合例

草花の種類 培養土 腐葉土 川砂
一般の鉢物
4
5 1
ベゴニア類 5 3 2
プリムラ類 6
3 1

鉢植えに適する1〜2草花
戸外でつくれるもの-春まきのアサガオ、マリーゴールド、ペチュニア、ケイトウ、オジギソウ、コリウス、アゲラタム、キンレンカ、ハボタン、トレニア、サルビア、ヒャクニチソウ、フウセンカズラ、ルコウソウ、ユウガオ、バーベナ、ホウセンカなどと、秋まきのキンセンカ、パンジー、デージー、スイートピー、セキチク、ワスレナグサなどです。

鉢の用土
それぞれの草花が好むような土をつくります(表参照)。それには、まず培養土をつくっておく必要があります。この一般的な方法は、田土、池土、真砂土のいずれかに、油粕、骨粉、牛ふん、石灰などを混ぜて積み、雨に当てないようにビニールなどで覆っておきます。これを2〜3回切りかえし、腐熟させておきます。別の方法としては、田土、または畑土に土壌改良剤を加え、石灰と化成肥料を混ぜて、1ヵ月ごとに2〜3回切りかえすと早くできます。


元肥と追肥
肥料のやり方には、植え付け前に地力をつけるために与える元肥と、生育の途中に補ってやる追肥とがあります。
元肥は主に有機質肥料を、追肥には化成肥料を数回にわけて与えます。有機質肥料は、分解するときに熱やガスを発生するので、根に直接ふれないようにすることが大切です。
追肥の時に薄めたものをやらないと、肥料負けして枯らすことがあります。特に鉢物は、薄い肥料を潅水代りに、何回も与えるようにします。
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