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2009.04.24
照葉ハボタンの育成方法に関する特許を取得
タキイ種苗は、このほど葉面にワックス成分が実質的に分泌、付着されず葉面に光沢を持つハボタン品種の育成方法に関する特許を、取得しました(特許第4256687号 発明の名称『新奇なハボタン品種の育成方法』)。
葉の表面の白っぽい粉状のワックス成分(ブルームと呼ばれます)がなくなったことで葉色が鮮やかになった同ハボタンは、他の花とのマッチングも一段とよくなり、高級感が生まれました。また、タキイ種苗が提案して取り組みが増えつつあるグリーンハボタン(通常より早くまいて、色づく前に採花したもの)でも、輝きのある緑の花材としておすすめです。

ハボタンは主に正月の飾りとして、生花、鉢植え、寄せ植え用に栽培される品目です。しかし近年では、紅白以外の葉色を持つ品種が追加されたことや、踊り仕立て(盆栽のような枝ぶりに仕立てる方法)や多粒まき(ポットに10〜30粒栽培する方法)などバリエーションが増えたことにより、花の少ない秋から冬の花壇材料としても広く利用されつつあります。また小さく栽培された切花は、アレンジメントの材料としても人気です。

このような中、タキイ種苗は長年培ってきたハボタンの育成技術を元に、今までにない光沢のある葉が特長の、まったく新しいハボタンのF1品種を開発し、これらを従来のハボタンと区別するため、『ハボタン』ではなく『プラチナケール』(写真)の名で、オリジナル苗を販売しています。

タキイ種苗は、1972年に自家不和合性利用による世界初のF1ハボタン『白たか』『紅さぎ』など4品種を発売した後、次々と新品種を開発し、現在、タキイ種苗のハボタンは国内シェアの6割を占めています※。普通栽培はもちろん、切花用からミニ作りまで様々な用途に向けて数多くの品種が販売されています。

タキイ種苗では、今後もこの特許を利用した品種育成をすすめ、タキイオリジナルの『プラチナケール』として、ハボタン品種の積極的な拡販を図ってまいります。

※作付け面積に基づくタキイ種苗自社推定データです。
艶やかな照葉が美しいプラチナケール
「ルシール」
照葉ハボタン     従来のハボタン