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2009.05.21
“先までずっしり、育てやすく、収穫後のもちがいい”黄色粒・早生種のスイートコーン品種『ランチャー82』を新発売
タキイ種苗は、2009年の新品種として、近年家庭菜園でも人気のスイートコーン品種で、黄色粒・極甘味種の『ランチャー82』を発売します。

スイートコーンは「お湯を沸かしてから収穫しなさい」といわれるほど、鮮度に敏感で品質の低下が早い野菜です。特に、現在の主流となっている黄色種に代表される極甘味種は、収穫して時間が経つと粒がしなびやすく、甘さも低下しやすい性質があります。一般消費者は、店頭では葉が付いた状態のスイートコーンを購入するため、粒のしなびや穂の先詰まりを確認することができず、品質の落ちたものが販売店にクレームとして寄せられる場合もあります。そのため、購入後のこうした問題が消費者の不満につながり、スイートコーンにおける流通の課題になっていました。

今回新発売するスイートコーン『ランチャー82』は、タネをまいてから約82日で収穫する早生タイプ※1で、収穫後の粒のしなびが遅く、鮮度を長く保持できるため、「店頭での商品価値の高さ」と「消費者への安心」を兼ね備えた品種です。
流通においては、生産地から店頭への長距離輸送にも力を発揮し、果実の形状は、胴張りがよくボリューム感に優れ、穂の先詰まりもよいことが特長で、食味もただ甘いというだけでなく、食べた瞬間にさわやかな甘さが口に広がります。また、生産者にとっては「栽培のしやすさ」が特長で、スイートコーンは発芽するまで日数のばらつきが多い作物ですが、『ランチャー82』は発芽が極めてよく、初期の生育がよく揃います。その後の栽培でもコンパクトな草姿で倒伏しにくく、スイートコーンとして栽培しやすい品種となっています。
近年、家庭菜園で人気のスイートコーン品種の中でも、育てやすさ、収穫後のもちのよさは抜群で、収穫した果実は、甘さに加えジューシーな食感が味わえます。また、粒も大きく、茹でて食べるだけでなく、料理のバリエーションを広げてお楽しみいただけます。

スイートコーンは連続して出荷を行うため、熟期の異なる中早生タイプ、中生タイプが必要となる生産地があり、タキイ種苗では、今後熟期の異なる品種を揃え、『ランチャー』シリーズにおけるラインナップの充実を図ります。同時に黄色種に加え、同じ特長を持つバイカラー種※2においても品種の準備を進めていきます。
“先までずっしり、収穫後のもちがいい”黄色粒の早生種『ランチャー82』
『ランチャー82』の主な特長
イエロースイートコーン(黄粒種)で、粒がやわらかくて食感に優れ、ジューシーで食味がよい。
粒のしなびが少なく店もちのよく、穂重は葉付きで400g前後、太くてボリューム感に優れ、穂の先詰まりが非常によい。
草丈は160cm程度で茎が太く、草姿はコンパクトなので極めて倒伏に強く、栽培がしやすい。
中間地のマルチ栽培では種をまいて約82日での収穫が目安、ハウス栽培、トンネル栽培、マルチ栽培、露地栽培など幅広い作型※3に適している。
<作型表>


<価格>
品種名 量目 希望小売価格(税込み)
ランチャー82 小袋(55粒) 315円
200粒 630円
2000粒 5,355円


<注釈説明>
※1 早生…相対的に播種(種まき)してから、収穫まで日数が早いこと。スイートコーンでは、マルチ直播栽培で早生タイプ:82日、中早生タイプ:84〜86日、中生タイプ:88〜90日で収穫するのが目安。
※2 バイカラー種…熟期の粒色が、黄色に30%程度の白色の粒が混入する品種。
※3 作型…作物を作る時期や作り方を分類したもの。例えば、促成栽培、抑制栽培、冬どりなど。