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2009.07.29
ブライダルユースに待望の純白 中輪八重咲き品種登場!!
ユーストマ(トルコギキョウ)『F1ミンク』を新発売
タキイ種苗は2009年の新品種として、ユーストマ(トルコギキョウ) 『F1ミンク』を全国種苗店・園芸店にて生産者向けに発売します。

ユーストマは日本で年間約1億2千万本流通する人気の高い花で、ブライダルを中心にフラワーアレンジなど幅広い用途で1年中利用される切花です。ここ数年、ボリュームのある豪華な花としてバラやカーネーションに代わって使用されることが多くなっています。ユーストマの原産は北アメリカですが、日本の品種改良が世界をリードしており、大輪から小輪、八重や一重と様々な花色の品種を誕生させ、現在では日本が世界一の品種数、品質を誇る国となっております。

今回発表した『F1ミンク』は、最も需要の多い純白色八重系の中のバラ咲き中輪品種です。これまで花形のよい純白八重バラ咲き品種は、早生※1で出荷適期が狭く、栽培も難しいため安定した量の流通ができず生産者や花き市場、生花販売店にとって大きな課題となっていました。この『F1ミンク』は中晩生※1の品種で夏から秋にかけての栽培の難しい時期でも容易に出荷が可能となります。また、高温長日期※2にも花形が安定するように花弁数の多い系統を選抜して品種化しましたので、品質の高い、美しい花形のユーストマを日本の切花市場に安定して流通させることを可能にします。

タキイ種苗では、同系の純白色八重咲きの早生・中生の品種を発表する予定です。また、より分枝力※3の強い品種に改良することで生産性を上げ、栽培環境に影響されない性質にして産地の拡大を目指します。
花弁数が多く、純白の美しい花形 ブライダルなど花束やフラワーアレンジに向く豪華な切花
◆『F1ミンク』の主な特長
花弁の枚数が特に多い純白色バラ咲き八重中晩生中輪種
高温長日期でも花型が乱れず、安定度が高い
茎は太く硬く、伸長性に優れる
特に暖地から高冷地まで各地の季咲から抑制栽培※4に向く
◆栽培上のポイント
土の保水性の違いで、分枝の量が異なるので灌水管理に注意が必要です
保水性の高い粘土質の土壌では比較的分枝が多くなり、段咲開花性が強まります
排水性の良い砂地や目の粗い赤土では、花芽分化の時期から側枝が発達する時期に水分を控えると、頂点開花となり、分枝が劣るので適度な湿り気を保つよう水分管理を行ってください
<作型表>
作型表


<価格> 全国種苗店・園芸店にて販売中
品種名 量目 希望小売価格(税込み)
F1ミンク ペレット3000粒 12,600円


<注釈説明>
※1 早生・中晩生…相対的に播種(種まき)してから、開花まで日数。日数が短いものから極早生・早生・中早生・中生・中晩生・晩生という。
※2 高温長日期…気温が高く、日照時間の長い時期。
※3 分枝力…植物の茎が伸長成長する際にその先端の数を増やす現象を分枝といい、枝が発生する数や強さを分枝力という。
※4 抑制栽培…夏の終わり頃から初冬にかけての時期に栽培する作型のこと。