タキイ種苗は、2009年の新品種として、べと病※1に抵抗性があり、作業性にも優れたホウレンソウ『デュエル』を発売します。
近年ホウレンソウは、生産量が増加する秋から春どりを中心に青果の販売価格が低迷しています。ホウレンソウは収穫・調整作業に多くの労力が必要になるため、各生産地にとって価格が安くても利益が出るようにいかに生産コストを抑えるかが大きな課題です。さらにホウレンソウの栽培で発生しやすいべと病についても、べと病R(レース)1〜7※2抵抗性品種が年間を通じて必要となってきています。
今回新発売するホウレンソウ『デュエル』は、収穫・調整が容易な品種で作業性に優れるのが特長です。葉柄がしなやかで折れにくいため、一部の生産地で進んでいる機械収穫にも適しています。草姿は立性※3で、収穫時の葉の絡みも少なく株ぞろいに優れているので、ハウス栽培の一斉収穫にもおすすめです。さらに、生育にムラが出にくく均一に揃うので、作業の省力化を可能にします。
また、ホウレンソウの栽培で大きな問題となるべと病についても、R1〜7に抵抗性を持つ品種で、耐暑性も兼ね備えています。葉の枚数は多めで株張りがよく、栽培も容易で収量も安定しています。
タキイ種苗では、今回発売する春・秋どり品種『デュエル』と、昨年新発表した夏どり品種『サマ−スカイR7』を組み合わせて栽培することを提案し、より長い期間高作業性品種の栽培が可能となります。今後作業性を重視する生産者の方へ積極的に推進していきます。 |