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2011.08.09
肉質がやわらかく良質で甘いサラダ用小カブ!根こぶ病、白さび病に安定して強い最新品種
小カブ『CR(シーアール)白わらべ』を新発売

タキイ種苗は、2011年の新品種として、根こぶ病※1や白さび病※2に安定して強く、より安全・安心に食べられる小カブ『CR白わらべ』を新発売します。この品種は、現在人気の家庭菜園や、プランター栽培、直売所向けの出荷に適したサラダ用小カブです。

カブは独特の甘みや食感をもち、漬物や煮物などの調理法で利用されます。特に、肉質が緻密でやわらかく、甘みに富んだカブは、サラダなどの生食にも適しています。このようなサラダ用のカブは、幅広い調理法で楽しめることから、家庭菜園で重宝されるだけでなく、直売所でも差別化をねらった商品として人気です。

今回新発売する小カブ『CR白わらべ』は、肉質はやわらかく甘みがあり、漬物のほか、サラダとしても利用できる小カブです。良質のため、家庭菜園だけでなく、差別化をねらった直売所向けの栽培にもおすすめです。根こぶ病に安定して強く、発生圃場においても安心して栽培できるだけでなく、白さび病に対しても強い耐病性をもっていることで、薬剤散布の回数を減らし、より安全・安心に栽培していただけます。葉や軸が太くてしっかりしているため、収穫や調製作業での手間がかからず、束ねやすい特性があります。肥大、揃いの点にすぐれ、秀品率※3が高い点も特長です。肌は白くてテリがあり、葉の色も濃いため、荷姿が美しいと好評です。

小カブ『CR白わらべ』の品種開発は、特に良質な肉質の小カブ品種を育成することにより、幅広い調理法でカブを楽しめ、家庭菜園や直売所など幅広い人にカブ栽培を楽しんでいただきたい。プランター栽培に適した品種を育成することで、カブ栽培を身近に感じてもらいたい。安全・安心に食べられるカブを栽培するため、地下部病害(根こぶ病)だけでなく、地上部病害(白さび病)にも安定して強い品種を作りたいというコンセプトから生まれました。
『CR白わらべ』は年内どり主体の品種になりますが、今後の品種開発では、耐寒性があって冬どりが可能な良質系の小カブで根こぶ病と白さび病、さらに耐病性のある品種を育成していきます。

『CR白わらべ』 サラダに最適な甘いカブ
◆『CR白わらべ』の栽培ポイント
生育が旺盛なため、多肥栽培を避ける。
適期播種を心掛ける。9月上旬が最適。
適湿を保ち、順調な生育を促す。
病虫害防除は早めに行う。
直径8cm程度を最大として適期収穫を心掛ける。
葉や軸が太くてしっかりした「CR白わらべ」
◆プランター栽培もおすすめ!
『CR白わらべ』は草姿が立性で、尻のまとまりもよいため、プランター栽培に適します。ご家庭の庭やベランダで手軽においしいカブを栽培していただけます。ぜひチャレンジしてみてください。
 
◆作型表
作型表
肉質が緻密でやわらかい

◆価格
品種名 量目 希望小売価格(税込み)
CR白わらべ 小袋(約1,200粒)  420円
20ml 1,260円

<注釈説明>
※1 根こぶ病 土から伝染する病害の一つで、根にこぶをつくり生育を妨害する。アブラナ科の野菜が侵されやすく、大きな問題となっている。CRは根こぶ病抵抗性、Club root Resistanceの略。
※2 白さび病 空気伝染する病害の一つで、葉の裏面に白色でいびつな小斑点を生じ、縁の周りが不明瞭な黄色の輪の紋となる。秋の10〜11月、また春では多雨の年に多く 発生する。WRは、白さび病抵抗性、White rust Resistanceの略。
※3 秀品率 全体収量の中で良品が占める割合。