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2012.05.23
桃太郎トマトの「おいしさ」と生産者の「栽培しやすさ」を兼ね備えた待望の夏秋トマト
『桃太郎セレクト』を新発売
タキイ種苗は、2012年の新品種として夏秋栽培※1用の大玉トマト『桃太郎セレクト』を発売します。

トマトは、タキイの「やさいの日」調査※2で「最も好きな野菜」として3年連続1位を獲得しています。また、ダイエット効果が注目を浴びたり、トマト専門店が話題になったりと世代を超えて好まれる人気野菜です。サイズでは、ミニ・中玉・大玉、色もピンク系・赤系・黄・オレンジなど多種多様な種類があり、好みや料理に合わせて選ぶことができます。生産者から消費者までトマトに対するニーズもさまざまで、とりわけ「おいしさ」「安心安全」への要望は、年々高まっています。

夏の太陽を浴びて育つ夏秋トマトは、夏〜秋に最も出荷量が多くスーパーや直売所などの店頭に並びます。トマトはもともと比較的冷涼な気候を好むため夏秋トマトの主な産地は北日本や高冷地などが中心です。しかし、近年の地球温暖化の影響などにより、夏から秋にかけても気温が上昇し、栽培されるトマトが“夏バテ状態”になり、栽培後半からの出荷量が減少する傾向にあります。生産者にとって高温対策や秋口にかけてのトマトの草勢維持が課題になっています。また、夏場にかけて、トマトは冷やしトマトやサラダなど生食で食べる機会が多く、夏秋トマトの産地は食味にこだわった『桃太郎』シリーズの品種が主流になっています。今後も栽培性だけでなく、食味がよく「おいしい」品種が強く求められています。

今回、新発売する『桃太郎セレクト』は、高温環境でも、栽培後半までスタミナが持続し、着果が安定し収量をあげやすい品種です。果実の秀品率が高く、出荷できる割合が高くなります。また、少しでも「安心安全なトマト」作りをサポートすべく、トマトの重要病害である葉かび病※3の耐病性(Cf9)を持っており、被害の大きい場所でも安定生産が可能になり、減農薬栽培で“安心安全”なトマト作りにも貢献することができます。食味に関しては『桃太郎』シリーズの最大の特長である、高い糖度と豊富なうま味成分を兼ね備えており、酸味もバランスよく含まれています。
『桃太郎セレクト』 栽培後半までスタミナが持続する『桃太郎セレクト』
『桃太郎セレクト』
栽培後半までスタミナが持続する『桃太郎セレクト』
今後、トマトの主力品種である『桃太郎』シリーズは、耐病性の付与などによる「栽培のしやすさ」と「おいしさ」の両立を目標に品種改良をおこなっていきます。夏秋トマトについては、年々夏場の気温が上昇している中で、さらなる高温環境に適応する品種や、各トマト産地で問題となる新しい病害へ対応する品種の育成に取り組んでいきます。
◆『桃太郎セレクト』の主な特長 桃太郎トマトの「おいしさ」成分
低段からの着果性にすぐれます。
栽培後半までスタミナが持続します。
秀品性が高く、果重210〜220gの大玉になります。
甘味、うま味の成分が多く、酸味がバランスよく含まれています。
葉かび病に安定した耐病性(Cf9)を示します。
◆適期表  
作型表
食味のよい『桃太郎セレクト』
食味のよい『桃太郎セレクト』
◆価格
品種名 量目 希望小売価格(税込み)
桃太郎セレクト
1000粒 22,050円
<注釈説明>
※1 夏秋栽培 夏から秋にかけて栽培・収穫されるトマト栽培の作型。
※2 「やさいの日」調査 タキイ種苗が、2009年から8月31日の「やさいの日」にちなんで全国の20歳以上の男女(農業関連従事者除く)を対象に、「野菜」にまつわるイメージ評価や、野菜作り(家庭菜園/ベランダ菜園)の関心度、実践状況をインターネットで調査しています。
https://www.takii.co.jp//info/news_110831.html
※3 葉かび病 ハウスや温室栽培のトマトに多発する重要病害で、葉の裏面に灰白色粉状のかびを生じ次第に灰褐色のかびとなる。20℃以上で多湿のときに発生しやすく、近年多くの産地で多発して問題になっている。これまでの品種では抵抗性因子(Cf4)で、それを犯すレースが出現しているため現在は抵抗性因子(Cf9)をもつ品種が発表されている。