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2016.12.09
2016年度 新品種  黒腐病に強い!そろい性にすぐれ、倒伏しにくい寒玉系夏どり中早生種 <新品種>キャベツ「涼峰」を新発売

タキイ種苗は、2016年度の新品種として、黒腐病に強く、そろい性にすぐれたキャベツ『涼峰』の種子を新発売します。

近年の温暖化にともない、夏〜秋口に発生する突発的な豪雨が当たり前になりつつあります。このような状況の中、冷涼・高冷地の夏秋どり産地では、玉尻の腐敗による減収が見受けられます。これは、収穫期を迎えたキャベツが強い降雨の後に倒伏してしまうことが原因です。また、気象変動の大きい環境下では、長年の連作も相まって、キャベツの重要病害の一つである黒腐病の発生も問題になります。
一方、栽培面では、播種〜定植〜管理までは機械化が進んでいますが、多くの場面で収穫・調製作業はいまだに手作業です。ある統計によると、キャベツ栽培における労働時間の約35%は収穫・調製作業が占めるとされ、その負担軽減も課題の一つです。
タキイでは、強い降雨の後も株が倒れにくく、黒腐病の耐病性に特にすぐれ、扁円で玉ぞろいがよく、収穫・箱詰め作業が容易な寒玉系の夏どり中早生種を目標に育成を進め、この度「涼峰」として新発売します。

◆品種特性
①冷涼地の夏どりに最適
適期栽培では定植後75日程度で収穫期に達する夏どりの寒玉系品種です。冷涼地の7〜8月出荷に最も適します。

②収穫・箱詰め作業が容易
密植栽培でも玉のそろいがよく、茎がやわらかく切りやすいので、収穫作業の効率にすぐれます。

③倒伏しにくく、多収
収穫期に達した後、強い降雨で圃場がやわらかくなるとキャベツは倒伏しやすくなります。そして地面に接する部位から腐敗していくことがありますが、「涼峰」は生育後半まで根張りが持続し、茎も短いので倒伏しにくい特長をもち、玉尻からの腐敗が少なく収量が上がります。

黒腐病に強く、そろい性にすぐれるキャベツ『涼峰』
黒腐病に強く、そろい性にすぐれるキャベツ『涼峰』

④黒腐病耐病性
キャベツの難防除病害の一つである黒腐病に対し、高度な耐病性を示します。萎黄病、バーティシリウム萎凋病に対しても、耐病性をもちます。

◆ 作型表 ◆ 価格
作型表 価格