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2016.12.22 |
タキイ種苗は、2016年の年末を前に、今年の野菜の世相について、『食べる機会が多かった野菜』、『今年の野菜の値段』、『カット野菜について』、『流行した野菜の食べ方』、『今後、取り入れたい、注目の野菜』、など310名の男女に調査を実施いたしました。その調査結果がまとまりましたので、ご報告いたします。 |
【調査サマリー】〜『2016年の野菜の総括』〜 | ||||||||||||||||||||||||||
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調査結果詳細
◆Q1.「2016年食べる機会が多かった野菜は?(MA)」 |
【男女】 *上位30位まで。■=最も回答率の高かった年代。 |
第1位は「たまねぎ」と「キャベツ」(同率)で、昨年の第1位・2位も同野菜(「たまねぎ」第1位、「キャベツ」第2位)が独占し、定番化している印象。一方、昨年第3位だった「大根」が第6位に後退。逆に、「じゃがいも」(昨年第4位)、「トマト」(同第5位)、「にんじん」(同第7位)が順位を上げる。また、ほとんどの野菜が50代以降に「食べる機会が多かった野菜」の増加傾向が増え、「60代」が最も多い結果に。 |
◆Q2.「今年は例年に比べて、野菜の値段が高かったと思いますか?(MA)」 | |
【全体】 | 【性別/年代】*■=最も回答率の高かった年代。 (%) |
今年の野菜の値段については、「高かったと思う」と大多数(86.8%)の人が回答し、昨年(69.0%)より15.8%と顕著に増加。男女別では、女性の方が多い結果に。農林水産省の「食品価格動向調査」(平成28年11月28日週)によると、「キャベツ」(前年比169%)、「トマト」(同132%)、「大根」(同142%)など、実際の価格も高騰し、消費者意識を裏付けている。 |
◆Q3.「今年、例年に比べて値段が高いと感じた野菜を教えてください。(MA)」 |
【全体】*上位10位まで。■=最も回答率の高かった年代。 |
夏の猛暑、相次ぐ台風の上陸、雨の日が多く日照時間不足に陥るなど、長期に渡り天候不順が続いた影響で、特に、天候の影響を受けやすい葉物野菜を中心に価格が高騰。特に、「キャベツ」、「大根」、「たまねぎ」、「トマト」などは、「食べる機会が多かった野菜」(Q.1)の上位に入っているだけに、家計への影響も大きかったものと想定される。 |
◆Q4.「近年の野菜の高騰を受けて創意工夫していることはありますか?(MA)」 |
【全体】*■=最も回答率の高かった年代。 |
「安いものを買う」、「安価な野菜で補足・代替する」など、価格面での安さを求める回答が上位を占める中、男性では「カット野菜を買う」(26.5%)が第3位となり、効率的に必要な野菜を摂ろうとする様子も。また、育ち盛りの子供を持つ30代では、「安くなったタイミングでまとめ買い」などの工夫もみられる。特に、野菜の摂取意向が高い50代〜60代ほど(Q1より)、「安いものを買う」、「安価な野菜で補足・代替する」率が高く、安いものを選びながらでも野菜の摂取量自体は減らしていないという様子も垣間見られる結果に |
◆Q5.「カット野菜を購入したことがありますか?(SA)」 | |
【全体】 | 【性別/年代】*■=最も回答率の高かった年代。 (%) |
カット野菜の購入経験について、昨年の調査では75.8%が「ある」と回答し、今年も73.2%と高い回答率を示し、野菜の購入方法として定着してきている様子がうかがえる。「ある」と回答した人の年齢層をみると、30代と60代がやや低いものの、それでも6割を超え、20代、50代においては8割を超えており、幅広い年代においてカット野菜が購入されている状況にある。 |
◆Q6.「カット野菜を買った理由はなんですか?(MA)」<n=227> *Q5で「ある」と答えた人。 |
【全体】*■=最も回答率の高かった年代。 |
カット野菜の購買理由については、「一度に使う量がちょうどいい」、「料理の時間が節約できる」など調理上のメリットが上位にランクインする一方、「値段が手ごろ」、「生鮮野菜の値段より安かった」など、価格面でのメリットも支持されていることがわかる。特に上位2項目では、高齢者が高い回答率を示し、ここでも幅広い年代においてカット野菜が活用されていることがわかる。 |
◆Q7.「カット野菜として販売していたら購入したい野菜(MA)」 |
【全体】*■=最も回答率の高かった年代。 |
購入したいカット野菜については「キャベツ」が他を引き離してトップとなった。Q.6ではカット野菜の調理上のメリットが購入理由として上位にあげられていたが、サラダや炒め物などで使いやすい「キャベツ」の回答率が高かったことは、調理を意識した結果と捉えることもできる。この他、「レタス」、「かぼちゃ」、「大根」、「白菜」が上位となったが、これらも日常的な調理に不可欠な食材である。 |
カット野菜を1か月に1回以上購入する人は、68.1% ※平成27年度カット野菜・サラダの消費動向調査(独立行政法人農畜産業振興機構)より |
◆Q8.「今年、世間で流行ったと思う野菜の食べ方はなんですか?(MA)」 |
【全体】*■=最も回答率の高かった年代。 |
男女、すべての年代において「スムージー」が第1位となった。60代で最も高い回答率を示したが、この年代の方々にも「スムージー」が新たな野菜の摂り方として注目されていると考えられる。一方、第3位の「ジャーサラダ」、第4位の「チョップドサラダ」は20代が最も高い回答率を示したが、これは、昼食(お弁当・コンビニでの購入)などを意識した回答と考えることもできる。 |
◆Q9.「今後取り入れたい、注目している野菜ありますか?(MA)」 | |
【全体】*■=最も回答率の高かった年代。 | |
「スプラウト」が女性から支持され第1位という結果に。特に、30代女性からの支持が他かかかった。第2位は、「ハーブ」、第3位は、「機能性野菜」という結果に。 なお、以下、第6位の「イタリア野菜」までは、男性の方が女性より回答率が高いという結果に。 |
◆Q10.「野菜を購入するうえで意識しているポイント(MA)」 | |
【全体】*■=最も回答率の高かった年代。 | |
「野菜を購入するうえで意識しているポイント」は、野菜の高騰を背景として「価格が安いこと」が第1位。第2位「国内の産地であること」、第3位「旬の野菜であること」、第4位「色味がよいこと」がこれに続く結果に。 特に第3位の「旬の野菜であること」、第5位の「無農薬(減農薬)であること」については、60代が20代の倍以上の回答率を示した。一方、第10位の「形がよいこと」は20代が60代の3倍の回答率だった。この結果から、高齢者は「国内」「旬」にこだわり、20代は「見た目」を重視することも浮き彫りに。 |
タキイ種苗 野菜に関するアンケート調査
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