2018.03.20
タキイ種苗は、すぐれた特性をもつ各種野菜品種のタネを開発し販売していますが、プロ農家向けに高品質な原料をブレンドした専用の用土や発芽から育苗までをスムーズに行える専用トレイ(セルトレイ)も独自に開発しており生産現場で活用されています。今回は、プロの生産者向けに開発された培土やセルトレイを活用し、女性に人気のパクチーをはじめとするハーブ類をご家庭でも簡単に栽培できるセルトレイ栽培の方法を紹介いたします。
セルトレイ栽培なら、畑がなくても、自宅の庭のちょっとしたスペースやベランダなどでも十分栽培可能です。2018年は、セルトレイを使った家庭菜園をスタートし、採れたてのハーブを使った料理や人気のパクチーを自宅で栽培するなど、暮らしをちょっと豊かにしてみませんか?
セルトレイに土を詰めて底面から軽く水が出る程度に水やりします。ひと穴ごとに指の腹で軽く押し込んだ後、タネをまいていきます。パクチーのような比較的大きめな種子は1穴当たり2〜3粒、小さな種子は4〜5粒が目安です。タネまき後はバーミキュライトなどで覆土し、湿る程度に潅水してください。発芽するまではセルトレイの表面が乾かないように日陰において新聞紙などをかぶせておくとよいでしょう。発芽し始めたら日当たりと風通しのよい場所へ移動します。
72穴のようなセルの大きなセルトレイなら、そのまま栽培して収穫することができます。発芽から初期はジョウロで生育中盤からは底面給水バットに給水します。基本は間引きしませんが、大きく育てたい場合は4本以上生えている株を3本以下に間引きしてください。ひと穴当たりの培土量が多く、生育初期は過湿になりやすくなるので注意します。
底面給水バットに水を入れておくことで、1〜2日留守にする場合も水やりの心配はありません。
タネをまいてから1カ月以内には収穫できる大きさになりますので、必要な分だけ切り取ります。その際、生長点を切らないようにすれば、さらに1〜2週間後には収穫可能です。1回目の収穫が終われば週に1〜2回液肥を底面給水バットに加えて、生育を維持するようにします。
(タネまき後30日程度)
楽しんだ後は、新たな土に変えて2作目を楽しんでください。セルトレイは洗えば何度も使えます。土を捨てる場所がないのでなるべく何度も使いたいという方は、使用した土を新聞紙に広げ、昼間の太陽で消毒すれば数回使えますが、肥料分はなくなっています。2作目は最初から液肥を使うなど追肥が必要なので、新たな土を使うことをオススメします。
セルトレイは種苗店やホームセンターでも購入可能です。複数枚のセルトレイを使ってご家庭でミニ菜園を楽しまれてはいかがでしょうか。
↑タキイ根巻防止ワンウェイ・セルトレイ(72穴)とセルトレイ向きたねまき培土50Lと20L
商品名:そのまんま おてがる菜園セット
(セット内容)
価格:オープン価格
商品名:ハンディ種まきツール『カリカリくん』
サイズ:全長208mm
価格:1セット(白黒2本入り)
1,296円(税込/希望小売価格)