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2026.09.17
秋から春までプランターを放置するのは損!?
意外にカンタン 10月下旬から始める
タマネギのプランター栽培
家庭菜園というと、春から夏にかけてトマトやキュウリなどの実のなる野菜を育てるイメージをもつ方が多いのではないでしょうか。実際に、タキイ種苗の調査(※1)でも家庭菜園に取り組む時期は春から夏に集中しています。
■図1 経験年数別「家庭菜園に取り組む時期」(複数回答、N=600)
しかし、近年は夏が非常に暑く、ガーデニングに限らず、屋外での作業が過酷になってきています。また、夏の家庭菜園では、夏休みなどで家を空け、水やりなどの世話ができずに枯れてしまうことも起こりやすいです。
では、気温が下がり外で過ごしやすい日が増えてくる秋冬の家庭菜園はどうでしょうか。
秋冬野菜というと、キャベツやハクサイ、ブロッコリー、レタスなどを思い浮かべる方も多いでしょう。しかし、これらの野菜は、一般地では苗の植え付け適期がお盆明けから秋分の日頃までで、近年では厳しい残暑が続く時期にあたります。特にプランターや鉢で栽培する場合は土が乾きやすく、水管理が難しくなることもあります。
また、葉物野菜は屋外で栽培すると、葉がやわらかくおいしい分、虫がつきやすいため、防虫ネットや薬剤による対策が必要になる場合があります。そのため、初めて秋冬の家庭菜園を始める方にとっては、少しハードルが高く感じられるかもしれません。
そこで今回は、手軽に秋冬の家庭菜園を始めたい方に向けて、10月下旬から11月に苗から始めるタマネギ栽培をご提案します。この時期になると残暑も落ち着き、水やりの頻度を抑えやすくなります。また、屋外での作業もしやすくなるため、日々の管理に取り組みやすいです。図1を見ると、11月に家庭菜園に取り組む割合は、初級者・中級者よりも上級者で高くなる傾向があります。このことから、家庭菜園を長年楽しんでいる方は、春夏だけでなく、秋以降も継続して栽培を楽しんでいることがうかがえます。
タマネギは近年、専門店だけではなく、ホームセンターなどでも苗での販売が広がっている野菜の一つです。苗から育てることで、9月の暑い中でタネから苗を育てなくても栽培できます。タマネギは、年内はほとんど作業が不要なので、手軽に収穫の楽しさを翌春に味わえます。また、トマトやキュウリなどの栽培で使用したプランターを活用できるため、ベランダや庭先のちょっとしたスペースで家庭菜園を楽しみたい方にもおすすめです。
タマネギは当社の調査(※2)で、「大人の好きな野菜ランキング」第1位に選ばれた人気の野菜です。また、「値上がりしたら困る野菜」でも第1位となるなど、私たちの食卓に欠かせない存在でもあります。
当社の調査(※3)では、「家庭菜園経験が3年未満の初心者におすすめしたい育てやすい野菜」について家庭菜園経験3年以上の方に尋ねたところ、タマネギも上位に挙げられました。育てやすく、収穫の喜びも味わえるタマネギ。秋から始める家庭菜園の1つとして、この機会にぜひ育ててみてはいかがでしょうか。
- (※1) タキイ種苗「2025年度 家庭菜園に関する調査」
2025年『家庭菜園の調査』を発表 - (※2) タキイ種苗「2026年度 野菜に関する調査」
タキイ種苗『2026年度野菜に関する調査』
好きな野菜ランキングでトマトを抜いて枝豆が初のトップ3入り - (※3) タキイ種苗「2026年 家庭菜園に関する調査」
「2026年 家庭菜園に関する調査」を発表
◆タマネギの品種の違いとおすすめ品種
収穫時期によって「極早生・早生」「中早生・中生」「中晩生・晩生 」などのタイプに分けられます。それぞれのタイプや品種によって、食味や貯蔵性などの特長も異なるので併せて紹介します。
・極早生・早生品種
一般的な収穫適期は、極早生品種は3月中旬〜4月下旬、早生品種は4月中旬頃。春に「新玉」として生鮮スーパーで並びます。みずみずしいので貯蔵期間が短い品種が多いですが、オニオンスライスなどの生食に向きます。
タキイのおすすめ品種:スパート
4月頃から収穫できる早生品種。大きく育ちやすく、形もそろいやすいのが特長です。
抽苔
(※1)や球割れなどのトラブルが少なく、寒さにも比較的強いため、初めてタマネギ栽培に挑戦する方でも育てやすい品種です。
・中早生・中生品種
一般的な収穫適期は、中早生品種は5月中旬〜、中生品種は5月下旬〜6月上旬頃。身が締まり、タマネギらしい濃い味わいが特徴。加熱調理との相性がよく、年内頃までの保存に向きます。
タキイのおすすめ品種:O・P黄
生育旺盛で育てやすく、1球平均約320gの大きなタマネギを収穫することもできます。
玉の形がそろいやすく、中身がしっかり詰まるのも特長です。保存性にすぐれているため、収穫後は吊
り下げて保存することで12月末頃まで楽しめます。
タキイのおすすめ品種:ケルたまルビー
鮮やかな赤色が美しい赤タマネギの中早生品種。
甘みがあり辛みが少ないため、そのままサラダで食べるとおいしさを楽しめます。
「ファイトリッチ(※2)」シリーズの1つでアントシアニンを豊富に含みます。収穫後は9月頃まで保存できます。
・中晩生・晩生品種
一般的な収穫適期は、中晩生品種は、5月下旬〜6月月下旬、晩生品種は6月中下旬頃。貯蔵性にすぐれ、翌年の春先までの保存に向くので、まとめて収穫して長く楽しみたい方におすすめです。
タキイのおすすめ品種:ネオアース
美しい色つやと長く楽しめる保存性が魅力の人気品種。
形は丸くよく揃い、しっかりとした締まりがある玉になります。濃い茶色の皮はツヤがあり見た目も美しく、収穫後は長期間保存できます。
(※1)抽苔とは、気温や日長などにより花茎が伸びだすこと。
(※2)「ファイトリッチ」シリーズとは、タキイ種苗が開発した機能性成分を豊富に含む
※おいしい野菜品種シリーズ(※当社基準:従来品種比1.5倍以上など)。
ファイトリッチブランドサイトhttps://phytorich.jp/
◆準備するもの
- ・タマネギの苗
- ・プランタ−(中型〜大型)
※目安:縦20cm×横65cm×高さ20cm - ・土(野菜用の培養土)
- ・鉢底石
- ・ジョウロ
- ・スコップ
◆栽培のポイント
① 苗の植え付け
苗の植え付けは、中間地・暖地では、極早生・早生で11月上中旬頃、中早生・中生は11月中旬頃、中晩生・晩生は11月下旬頃が目安です。
苗は、葉が3〜4枚つき、鉛筆くらいの太さ(5〜6mm)が植え付けに適しています。植え付ける際は、根が土にしっかり入るように植えますが、葉の付け根まで埋めないようにしましょう。植え付け後は軽く土を押さえて苗を安定させます。
② 水やりと追肥
水やりは土の表面が乾いたらたっぷりと行います。
冬場は気温が高くなる午前中に水やりをするのがおすすめです。
プランター栽培では肥料切れを防ぐため、化成肥料もしくは液肥を適量施します。肥料の種類によって使用量や頻度が異なるため、パッケージの表示に従って施します。
年内の生長は緩やかですが、年明けから玉の肥大が始まるので、追肥が必要になります。おすすめの追肥時期は、1回目が1月上旬、2回目が2月上旬です。極早生・早生品種は2回目までで追肥を終えましょう。中生・中晩生品種は、3月上旬に3回目の追肥を行います。
しかし、「春分の日」頃まで肥料が残っていると、抽苔の原因になったり、収穫後の保存性にも影響が出るため、肥料の与えすぎや追肥タイミングの遅れには注意が必要です。
③ 倒伏
タマネギが大きく育って収穫の時期が近づくと、葉が自然に倒れてきます。これはタマネギが十分に育ち、収穫できる状態になったサインです。
④ 収獲・貯蔵
葉の大部分が倒れてから1週間ほどを目安に、晴れた日に収穫し、1〜2日ほど天日に当てて乾かしましょう。その後は、風通しがよく雨の当たらない日陰で保管すると長もちします。収穫が遅れると傷みやすくなるため、適期を逃さないようにしましょう。



