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蛾の仲間。幼虫が食害する。
若齢幼虫の体色は緑色（写真1）。老齢幼虫の体色は緑色・褐色・黒色などさまざまで、体長４センチ。
若齢幼虫はシャクトリムシのように歩かず、また中齢〜老齢幼虫は頭の後方に一対の黒色紋があるので、ヨトウガ（ヨトウムシ）と区別できる（写真2）。

卵が数十〜数百個の塊で産まれるため、若齢幼虫は葉裏で集団生活し（写真1）、葉表の薄皮を残して食害する。このときは畑の中の数枚の葉が白く見える（写真3）。
老齢幼虫は葉をひどく食い荒らし、ボロボロにする。ヨトウガ（ヨトウムシ）より隠れるのが下手で、昼間でも地際や葉の裏でよく見られる。

主に蛹で越冬する。南方系の虫で、西日本・東日本で被害が多く、北日本ではあまり見られない。
越冬中に寒さで死ぬため、５〜６月は少なく、８〜10月に多発する。
ハクサイ・ダイコン・ナス・ダイズ・サトイモ・ネギ・キクなど、非常に多くの作物で発生する。

若齢幼虫は畑の中の数枚の葉に集中するので、被害葉を切り取って処分する。
ディアナSC、プレオフロアブル、アクセルフロアブル、グレーシア乳剤、アファーム乳剤などを散布する。
育苗期後半〜定植当日にべリマークSCなどを処理する。
家庭菜園では５ミリ目合いのネットを被せて成虫の侵入、産卵を防ぐとともに、ネット上の卵塊（黄褐色の毛に包まれている）を捜してつぶす。