データ作成年月日:2020/1/31
蛾の仲間。幼虫が食害。
幼虫は卵からかえったばかりの時は体長5ミリくらいで、体長4センチまで成長する。体色は緑色・褐色・黒色などさまざまである。頭の後ろに一対の黒く丸い斑紋がある(写真1)ことにより、ヨトウムシ(ヨトウガ)やほかのイモムシ類と区別できる。
成虫は100〜200個の卵をか塊で産むので、卵からかえったばかりの若齢幼虫は集団でなめるように食べ、その部分が白っぽくなり、後に破れる。
大きくなった老齢幼虫はあちこちに散らばり、猛烈に葉を食べてボロボロにする(写真2)。果実も食べることがある(写真3)。
初夏から秋まで3〜4回発生し、8〜10月に多い。
大豆・ナスなど、さまざまな野菜や花で発生する。
若齢幼虫は数枚の葉に集中しているので、白っぽく見える葉を捜し、切り取って処分する。
アファーム乳剤、フェニックス顆粒水和剤、アニキ乳剤、グレーシア乳剤を散布する。
家庭菜園では5ミリ目合いのネットを被せて成虫の侵入・産卵を防ぐとともに、ネット上の卵塊(黄褐色の毛に包まれている)を捜してつぶす。
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