調べる

野菜

病害虫・生理障害

戻る

エンドウ

ハダニ類

データ作成年月日:2023/1/25

写真1(FI)

写真2(MM)

ダニやクモの仲間。成虫・幼虫が食害する。
薄緑色のナミハダニと赤色のカンザワハダニが発生する。虫の体長は0.5〜1ミリで、アズキのような形をしている(写真1)。

被害

葉裏に成虫・幼虫が発生して汁を吸い、葉緑素が抜けるので、その部分が白くなる(写真2)。多発すると葉が黄色くなって枯れる。
病害と間違いやすいが、葉裏に虫がいるので区別できる。

生態

春から秋まで10回以上発生する。除草剤を散布した後に、餌となる雑草がなくなって虫が葉に登り、被害が発生することが多い。
ナス・スイカ・ホウレンソウなど、さまざまな野菜や花で発生する。

防除

コロマイト乳剤、ダニトロンフロアブル、ニッソラン水和剤などを散布する。野菜類のハダニ類に対して登録のあるサフオイル乳剤、粘着くん液剤、アカリタッチ乳剤なども効果がある。
ハダニ類は雑草にも発生し、除草剤の散布直後に作物で発生する場合が多い。除草剤を使わず、黒や銀色のポリフィルムを畝面や畝間に敷いて雑草を生やさないようにするとよい。

注.2003年の改正農薬取締法施行にともなって、豆類(未成熟)(さやいんげん、えだまめ、さやえんどう、実えんどう、未成熟そらまめ、未成熟ささげ、未成熟ふじまめなど)という作物群が登録対象として設定された。一方、いんげんまめ、だいず、えんどうまめ、そらまめ、豆類(種実)のみに登録されている薬剤はこれらの豆類(未成熟)には使用できなくなった。ここでは、さやえんどう、実えんどう、または豆類(未成熟)に登録のある薬剤を示した。

ご注意

文中に記述のある農薬の登録内容は、すべて上記データ製作日時点のものです。ご使用に際しては、必ず登録の有無と使用方法(使用時期、使用回数、希釈倍数、処理量など)をご確認ください。

農薬登録のない薬剤を使用したり、登録条件以外の使用をすることは、農薬取締法で禁止されておりますので、生産物の商品性や産地としての信用を著しく損なう恐れがあります。また、生産者の健康被害に対する配慮も肝要です。

農薬の適用の対象や使用基準など、登録の内容は時期や地域によって異なります。間違った使用をされますと、効果がないばかりか作物に薬害を生じる恐れもあります。

本文の記述には万全を期しておりますが、使用農薬の選択および使用方法につきましては、お近くの種苗専門店や農協、公共の指導機関などにご確認の上、使用される農薬の注意書きをよく読んでお使いくださるようお願い申し上げます。

病害虫の診断は、判断が非常に難しい場合があります。詳しくは、農協または公共の指導機関にご相談ください。