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蛾の仲間。幼虫が食害する。
幼虫は卵からかえったばかりのときは緑色で体長５ミリくらいだが、体長４センチまで成長する。体色は緑色・褐色・黒色などさまざまである。頭の後ろに一対の黒く丸い斑紋がある（写真1）ことにより、ヨトウムシ（ヨトウガ）やほかのイモムシ類と区別できる。

成虫は数十〜数百個の卵を塊で産むので、卵からかえったばかりの若齢幼虫は集団で葉裏をなめるように食べ、その部分が白っぽくなり（写真2）、後に破れる。
大きくなった老齢幼虫はあちこちに散らばり、猛烈に葉を食べてボロボロにする。莢も食べる（写真3）。

初夏から秋まで３〜４回発生し、７〜10月に多い。
ダイズ・サトイモ・ナス・キャベツなど、さまざまな野菜や花で発生する。

若齢幼虫は数枚の葉に集中し、被害葉は白っぽく見えるので、見つけしだい切り取って処分する。
発生初期の幼虫が小さいうちに、ディアナSC、フェニックス顆粒水和剤、プレオフロアブル、グレーシア乳剤などを散布する。
サンサンネット（ハスモンヨトウ対策なら５ミリ目合いでよい）などを被せて成虫の侵入・産卵を防ぐとともに、ネット上の卵塊（黄褐色の毛に包まれている）を捜してつぶす。

注．2003年の改正農薬取締法施行にともなって、豆類（未成熟）（さやいんげん、えだまめ、さやえんどう、実えんどう、未成熟そらまめ、未成熟ささげ、未成熟ふじまめなど）という作物群が登録対象として設定された。一方、いんげんまめ、だいず、えんどうまめ、そらまめ、豆類（種実）のみに登録されている薬剤はこれらの豆類（未成熟）には使用できない。ここでは、さやいんげんまたは豆類（未成熟）に登録のある薬剤を示した。