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病害虫・生理障害

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シュンギク

ハモグリバエ類

データ作成年月日:2023/1/25

写真1(YN)

写真2(HT)

写真3(HT)

ハエの仲間。幼虫・成虫が食害する。
ナモグリバエとマメハモグリバエの2種類が発生する。
ナモグリバエの成虫は灰黒色、マメハモグリバエの成虫は黒と黄色の2色、体長2ミリと小さくて、普段気づくことはない。
幼虫はいずれも体長1〜2ミリの黄色の体色で、白い筋の太い方の先端に見られる(写真1、2)。

被害

幼虫は葉に潜り込んで食べ進み、幅0.5〜2ミリの白い筋を描く(写真2)。後にこの部分は枯れて褐色になる。
成虫が産卵や水分補給のために葉に産卵管を差し込んで、にじみ出た汁をなめる。この傷は直径1ミリ以下の小さな丸い白点になる(写真3)。
幼虫・成虫による被害はシュンギクの商品価値を著しく低下させるが、家庭菜園では大きな問題ではない。

生態

ナモグリバエは秋〜春に3〜5回発生し、3〜5月に多い。エンドウ、コマツナ、ダイコン、キクなど、さまざまな野菜や花で発生する。マメハモグリバエは春〜秋に4〜5回発生し、7〜9月に多い。トマト・ナス・キクなど、さまざまな野菜や花で発生する。
天敵が発生するので、薬剤を散布しない家庭菜園では被害が少ない。天敵が寄生すると幼虫の色が黄色から褐色に変化する。

防除

トリガード液剤(登録はハモグリバエ類)、アファーム乳剤(登録はハモグリバエ類)などを散布する。
播種時または定植時にスタークル粒剤、アルバリン粒剤(いずれも登録はハモグリバエ類)などを処理する。
毎年多発する場合は、多発時期の直前にサンサンネットなど被覆資材を被せて成虫の侵入を防ぐ。

ご注意

文中に記述のある農薬の登録内容は、すべて上記データ製作日時点のものです。ご使用に際しては、必ず登録の有無と使用方法(使用時期、使用回数、希釈倍数、処理量など)をご確認ください。

農薬登録のない薬剤を使用したり、登録条件以外の使用をすることは、農薬取締法で禁止されておりますので、生産物の商品性や産地としての信用を著しく損なう恐れがあります。また、生産者の健康被害に対する配慮も肝要です。

農薬の適用の対象や使用基準など、登録の内容は時期や地域によって異なります。間違った使用をされますと、効果がないばかりか作物に薬害を生じる恐れもあります。

本文の記述には万全を期しておりますが、使用農薬の選択および使用方法につきましては、お近くの種苗専門店や農協、公共の指導機関などにご確認の上、使用される農薬の注意書きをよく読んでお使いくださるようお願い申し上げます。

病害虫の診断は、判断が非常に難しい場合があります。詳しくは、農協または公共の指導機関にご相談ください。