2016/07/20掲載
厳寒期の栽培となり、暖地以外では被覆資材を活用し、生育を促進します。
中間地では生育の進み具合をみて、12月中旬ごろより被覆資材を使用して、生育温度を確保します。産地では有孔のビニールトンネルや「テクテク®ネオ」などの不織布が使用されています。
家庭菜園などでは「テクテク®ネオ」のべた掛けでも十分です。また、生育が進みにくい時期のため、生育が促進するように、株間は3cm前後で密植気味に播種します。
冬どり栽培はすべての作型の中で、もっとも生育期間が長く、収穫までに90〜100日かかります。生育中に肥切れを起こさないよう、元肥は多めに施用し、生育中期にも速効性肥料で追肥すること(10a当たりチッソ成分で3kg程度)をおすすめします。
「テクテク®ネオ」 透光・通気・通水性に加え、適度の保温性もあり、生育促進に効果がある。
「弁天丸」は低温伸長性があり、耐寒性も強いため、この時期の栽培にぴったりです。「弁天丸」は機能性成分ルテインを多く含む「ファイトリッチ」品種で、ルテインは寒さにあたることで成分量が増えていくことが分かっています。
また、糖度も高くなりやすい品種のため、食味がよく、甘くておいしいホウレンソウが収穫できます。ぜひお試しください。
さる、2015年12月11日に第66回野菜品種審査会(ホウレンソウ部)が鹿児島県農業開発総合センターで行われ、タキイ交配「TC-011(TSP-537)」が1等特別賞に輝きました。
「TSP-537」は在圃性のよい秋冬どり種でべと病レース1〜12、14、15に抵抗性をもっています。
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