プラチナケールとは・・・ プラチナケール開発物語 プラチナケール フラワーアレンジ

 

1950年〜70年代

1955年から開催された全日本花卉種苗審査会において、タキイ種苗のハボタンが連続してトップを受賞しました。その後、1972年に長年の基礎研究をもとに自家不和合性の利用による初めてのF1品種、ちりめん系『F1さぎ』シリーズ、丸葉系『F1たか』シリーズを発表し、F1化時代を導きました。

 

1980年代

1980年代には、切り葉のケールとの交雑系から、新しいタイプのハボタンとして『F1かんざし』『F1くじゃく』『F1さんご』シリーズを発表。耐寒性をレベルアップして、新たな葉型を提案することで需要を拡大しました。

 

1990年代

1990年代に入ると切り花用品種の開発が進み、96年に『F1晴姿』が発売され、切り花需要が急激に拡大しました。現在、花の文化の盛んなオランダでは1000万本を超える生産量となっています。かつて、ハボタンは食用としてオランダから渡来し「オランダ菜」と呼ばれていましたが、今ではオランダの地で日本の品種が市場を賑わし、欧米ではハボタンが斬新な花として飾られるようになっています。

 

2000年代

育種圃場の中にひときわ色鮮やかな個体を見つけたことから、プラチナケールの育成が始まり、固定化を図りました。このブルームのない系統は幾つかの劣悪な性質もあり、育成は試行錯誤を繰り返し、15年あまりの年月を経て、2008年に新発表となりました。
ハボタンの枠を超えた新たなジャンルの品種と考え、ハボタンの名称ではなく、総称として“プラチナケール”とネーミングしました。『ルシール』はスペイン語で“光る”という意味です。

 

F1ルシール ワイン

鮮明な発色で、外葉の緑色と着色部の赤色とのコントラストが明瞭です。色合いも落ち着きのある色調で、クリスマスの飾りつけにも最適です。葉はやや開き気味で光沢のある着色部が広く見えます。

 

F1ルシール バニラ

葉色は従来種の灰色味ある緑色とは違い鮮明で、着色部の白色を引き立たせ、コントラストが美しい品種です。葉は立葉で葉枚数の多い品種です。

 

照葉ハボタンの育成方法に関する特許を取得

タキイ種苗は、葉面にワックス成分が実質的に分泌、付着されず葉面に光沢を持つハボタン品種の育成方法に関する特許を取得しております。
(特許第4256687号 発明の名称【新奇なハボタン品種の育成方法】)