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栽培基礎講座

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球根草花の知識 作り方のポイント 球根草花栽培一覧表


球根草花
チューリップ
植えつけ:9月〜12月
開花期:4月〜5月
花の色:赤、白、黄、桃、紫、複色
用途:切花、鉢植え、花壇
耐寒性:強い
オランダといえば、世界的なチューリップ球根の生産地です。アフガニスタンでは、原野一面に野生のチューリップが咲いています。日本では新潟、富山、兵庫などが主な球根生産地です。

種類
現在、世界に約4、000種があるといわれており、花の中ではバラに次いで多いです。種類を分類しますと次のとおりです。

一重早咲き 鉢植え、花壇向きに適し、4月の初めに咲きます。草たけは15〜18cmの矮性種です。

八重早咲き 前者に次いでの早咲き種、花型はシャクヤクに似て洋風花壇や鉢植えに適します。

一重遅咲き この系統には(a)メンデル種(花色が豊かで、このグループでは早咲きの方。切花向き)(b)トライアンフ種(前者よりは遅咲きであるが、後記のダーウィン種よりは早い。草たけはかなり高い。色も豊かで切花向き)(c)コッテージ種(黄色系が多く草たけも高い)(d)ダーウィン種(チューリップを代表する種で切花、花壇に多く愛培されています)(e)スピージス(原種で、早咲きの珍奇種)(f)パーロット種(花弁は長く、不規則な切れ込みや、ねじれた狂い咲き種。花型のかわったユリ咲き種もあります)などがあります。

八重遅咲き 牡丹咲きの豪華な花型です。
以上のほかに、ダーウィン・ハイブリッド、フォステリアナ・ハイブリッドなどがあります。

適地と植えつけ
花壇の土は、耕土の深い砂質壌土が適しています。1平方メートル当たり化成肥料を40g、苦土石灰100g、ピートモス1kgをよくすき込んでおくと理想的です。球根は大きい球で20cm間隔に植えます。深さは球根の高さの3倍前後とします。
鉢植えには、フォステリアナ・ハイブリッドや、他の矮性種を選んで植えるようにしましょう。5号鉢には2球、6号鉢には3球植えとし、深さは球根がかくれる程度の浅植えとします。

手入れ
肥料は流失の少ないマグアンプKのような家庭園芸肥料がよく、5号鉢には5g施します。冬の乾燥は球根内の花芽の発育をにぶらせるので、時々潅水をするか、必ず鉢ごと地面に鉢のふちまで埋めておくか、川砂か、わらをおおっておくのも乾燥防止の一方法です。

主な病害の防ぎ方
チューリップはウイルス病にかかりやすいのです。初めて作った年は立派に咲きますが、翌年は白い斑紋が入ったり、翌々年には弁縁が裂けたりして、生育が衰えて、やがて枯れることもあります。この病害は簡単に防げませんから、2、3年毎に新しい球根を仕入れて更新するのが、最もよい方法でしょう。
球根の掘り上げは、開花後、1〜2ヵ月半ぐらい後になると、葉が黄変しますから、晴天の続いているときを見計って掘り上げます。掘り上げた球根は、土砂をよく落として風通しのよい日陰で乾かし、なるべく涼しい所に貯蔵します。
 
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