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栽培基礎講座

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球根草花の知識 作り方のポイント 球根草花栽培一覧表


球根草花
ユリ
植えつけ:10月〜3月
開花期:6月〜8月
花の色:本文参照
用途:切花、花壇、鉢植え
耐寒性:強い
現在出回っているユリの大部分は日本産か、またはその改良種です。種類が多く、また種類によってつくり方やふやし方が違います。球根の覆土は球根の高さの2〜3倍の深さに植え込みます。肥料は堆肥、魚肥、過燐酸石灰、木灰などを用います。追肥は芽出しのころに1回、つぼみがかなり大きくなったところで1回施します。

種類とつくり方
テッポウユリ(鉄砲ゆり) 九州から台湾にかけて原産するユリ類の代表種です。主として切花向けのユリで、鉢づくりや花壇にも利用します。
粘質がかった畑土がよく、1平方メートルにつき5〜9個が適当で、球根の高さの3倍の深さに植えます。肥料は球根の根張りの部分に、マグアンプKなどを土とよく混ぜておきます。ウイルス病にかかると葉に黄色の条が入ったり、ねじれたり、草たけも低くなります。絶えずアブラムシの駆除にこころがけることがたいせつです。植えつけ時期は、10月中旬。

スカシユリ(透しゆり) 中部地方から北部地方の海岸沿いに自生するいわゆりが親だといわれ、赤・黄色系のほか、二重咲きもあります。15c平方メートルに1球植えとし、深さは10cmにします。冬の間は敷きわらをして乾燥と雑草を防ぎます。
鉢には4号鉢に2球、5号鉢に3球植えます。冬の間は乾燥を防ぐために地中に埋めます。1月下旬まで寒さに当てて2月に、日当たりのよいフレームや暖かい部屋で管理すると早く咲きます。アブラムシの発生に注意し、ときどき予防的に殺虫剤を散布することが大切です。

オニユリ(鬼ゆり) 2mぐらいの高さになり、7月下旬〜8月に咲きます。花は朱紅色に暗紫色の小斑点が入り、一重咲きや八重咲きがあります。東南にやや傾斜したところで、小石まじりの粘質土を好み、半日陰地に植えます。根は食用になります。

カノコユリ(鹿の子ゆり) 1mぐらいの高さになり、7月中旬〜8月中旬に咲き、花は白色で濃紅色ないし淡紅色の斑点があります。また斑点がなく全部純白のものをしらたまゆりと呼びます。半日陰地を好み、ウイルス病に弱いです。

黄鹿の子ゆり 病気に強く強勢で、土質は選びません。7月中旬〜下旬に咲き、色は黄色で黒褐色の細かい斑点があります。

クルマユリ(車ゆり) 花は7、8個ずつ輪生し、段々になって咲きます。花色は朱赤色で、黒褐色の小斑点があります。6月上旬〜中旬に開きます。寒地性のもので、平地でつくる場合は、夏には日陰になる涼しい場所に植えます。鉢植えは水はけをよくし、有機質に富む土を用います。

コオニユリ(子鬼ゆり) おにゆりに似て矮性です。7月中旬〜8月中旬に咲き、花色は橙赤色で、赤紫色から黒褐色の斑点があります。日当たりがよく、乾燥しないところを好みます。純黄色のきひらとゆりは水はけのよい湿ったところを好みます。

ササユリ(笹ゆり) 花は桃色もしくは白色で、5月中旬〜8月上旬に咲きます。つくりにくいもので、暑さに弱いです。粘質壌土に適し、半日陰地で、涼しいところを好みます。

タケシマユリ(竹島ゆり) 70cmぐらいの高さになり、1節に6〜7個ずつ輪生し、段々になって咲きます。色は橙黄色に赤褐色の斑点を有し、5月下旬〜6月上旬に咲きます。乾燥と強光を嫌い、涼しい日陰地を好みます。

ヒメユリ(姫ゆり) 普通5月下旬〜6月上旬に咲きます。色は黄色と緋赤色で黒色の小斑点があります。粘質壌土で、あまり乾燥しないところを好み、2〜3年は植え替えや掘り上げの必要はなく、球根植えは9月中旬ごろ。

ヤマユリ(山ゆり) 6月中旬〜8月にかけて咲き、色は白色で赤褐色の大斑点があります。東または北向きに傾斜した水はけのよい場所を好み、庭植えでは直射日光が根元に当たらない半日陰に植えるとよろしい。

リーガルユリ(リーガルゆり) 中国の原産で、1.5mぐらいの高さになります。6月中旬ごろに咲き、色は白色で、外面は桃紫色を帯びています。
 
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