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栽培基礎講座

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宿根草花の知識 作り方のポイント


宿根草花
ジャーマンアイリス
開花期:4月〜5月。寒地は6月
花の色:黄・橙・赤・紫青・白
観 賞:庭・花壇・切り花
性 質:高温多湿と酸性土に弱い
草 姿:株立ち群生。60〜100cm
植替え:3年目。花後または9月
類 縁:アヤメ科。ニオイアヤメ
原産地:ヨーロッパの原種を交雑
 ヨーロッパ産の仲間をかけ合わせて作り出された園芸種で、根元に太った根茎を持つのが特色で、乾燥によく耐えます。逆に日本のような高温多湿で酸性土壌の土地には適さず、密生すると梅雨時に腐りやすいのが欠点です。しかし育ちはよく、幅広の葉を扇状に広げ、虹の色ほどもあるという多彩な花色が魅惑的です。公園や学校、工場など大きな花壇で、色どりよく品種ごとにまとめて植えると見事です。

株分けと植え方
 花茎の根元から双頭状に出た葉が茂っている苗を、バルブごと切り離し、葉を3分の1ほど切って植えます。酸性を中和するために消石灰を1平方mに 200gまき、根元を少し高くして植えます。間隔は30〜40cm、バルブは埋めず、地表に半分露出するように横たえ、倒れないように支柱を立てます。
 日当たりがよく、水はけのよい場所が適地で、根が張ってしまえば乾燥しても平気で、寒さにも耐えます。植え替えが遅れて梅雨時にかかると腐りやすいので、その場合は秋に植え替えを延期します。

手入れ
 雑草に埋もれると、風通しが悪く腐りやすいので用心します。腐った株は早く処分し、ベンレートなどの殺菌剤をまいて拡大を止めます。肥料は化成肥料少量を9月に施し、よく根を張らせます。
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