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宿根草花 |
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スイレン |
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開花期:5月〜9月 |
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花の色:白・桃・濃桃・黄 |
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観 賞:水鉢・プール・池 |
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性 質:強い。日照を好む |
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草 姿:水底に根茎、水面に葉を広げる |
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植替え:水鉢では毎春 |
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類 縁:スイレン科。熱帯スイレン |
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原産地:北半球の温帯、池沼 |
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水面に浮かんで咲くスイレンの花は水の妖精といわれ、つるがあります。朝に咲き、午後は閉じるので眠ってしまうと考えて、睡蓮の名が生まれました。午前中に見に行かないと見られません。日本のスイレンのヒツジグサは、逆に午後になると、白い小型の花がパッチリと目覚めます。
植物園の温室では、大型の熱帯スイレンに人気がありますが、家庭では寒さに強く、中型で上品な椀型の花が水面に浮かぶスイレン(温帯性)がおすすめで、花色も豊富です。池がなくても、直径60cmで深さ45cmほどの水鉢やポリ桶に鉢植えを1つ沈めて育てると、5月から9月まで続けて花を咲かせます。材木やブロックで縁を作り、ビニールを張ったプールなら、大きさに応じて何種類も集められ、人工的な地盤の上でも楽しめます。
水を溜められることと、十分日光が当たることがポイントです。公園の池では植えすぎて、葉が茂りあって立ち、花がほとんど咲かない状態をよく見ます。冬の間に根茎を間引きしてやればよいのです。ヒメスイレンでは、直径30cm、深さ10cmの水鉢でも十分育ちます。
●株分けと植え方
水生植物は日当たりを好み、繁殖力が強いので、水鉢作りでは毎年植え替えが必要です。水ゆるむ春、サクラの咲くころが適期です。
鉢を水から出してしばらく水を切り、最も太い根茎を芽先から15cmほどのところで折り取るとこれが苗で、長い根も付けておきます。分けにくい時は、水で泥を洗い落とします。
鉢は6号鉢、用土は粘質の用土がよく、軽い土だと根茎が水中で浮き上がってしまいます。鉢底から3分の1まで用土を入れ、ここに魚粕を1握りくらいまき、さらに土を8分目まで詰めます。根茎の切り口を鉢縁に、芽先を鉢の中央に向けて横たえ、根を横に広げて土をかけ、太い棒で土をよく詰め込みます。あらかじめ土を湿らせておくことが肝心です。根茎の芽先の上面は、地表に出した形で仕上げます。水を与えて土を落ち着かせ、静かに鉢を水に沈め、芽先からの水深が12cmほどになるよう、鉢の下にレンガなどを入れて調節します。
●手入れ
水は減ったら補給し、枯葉や雑草を常に除き、芽先にも日光が当たるようにすると、花は秋まで次々と咲きます。6月と7月に魚粕と泥を混ぜて3cmほどの団子を作り、鉢土の中へ押し込み、追肥とします。アオミドロは網ですくい取ると共に、銅線の束を入れて置くと押さえられます。葉にたかるアリマキは水で洗い落とし、ボウフラ除けに緋メダカを入れておくと、ともに食べてくれます。
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