基本的には従来の葉牡丹と同じ栽培ですが、ブルームがなくなったことにより、環境・温度・肥料など栽培条件にやや影響されやすいので注意します。
●ピンチ栽培
従来品種に比べ、ピンチ後の枝の発生が多く、ブーケ仕立てや1年物踊り栽培に適します。
播種期を前進することでバリエーションの幅も広がります。ピンチの時期は、本葉10枚の頃に4〜5枚本葉を残す程度に切り戻します。その後、生育を促すように肥培管理を行い、分枝と葉数を確保します。
●病害虫(コナガ・べと病など)が付きやすいので、早めの防除を心がけます。
●従来種と比べ着色が早く、色戻りはしやすい。
●肥料が切れると葉のツヤが落ちるため、着色の1カ月前までは極端に肥料切れしないように管理します。最低夜温が12〜13℃を下回るころから着色に向けた生育に入り、約1カ月後着色しますが、色戻りを考慮して肥料は控え気味とし、必要な場合には短期間に肥料が切れる液肥などで追肥します。
●温度の影響を受けやすく暖かい環境では節間が伸長しやすくなります。ハウスで栽培する場合、着色へ生育が移った後は日中の温度が上がりすぎないようサイドを開け、換気に十分注意します。
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色抜けしたルシールワイン
ルシール系は従来種と比べ着色が早く、栽培環境の影響を受けやすいため、生育後半に色抜けしてしまうことがある。 |