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エダマメ

マンガン過剰

データ作成年月日:2005/02/09

写真1

写真2

写真3

症状

 下葉から、葉脈に沿って褐色の小斑点を作る。写真はマンガンを50ppmになるよう添加した養液栽培の様子。処理3日目当たりから、下葉の葉脈に沿って褐色の小斑点ができ(写真1)、処理7日目には明らかな症状となった(写真2)。症状が進行すると次第に上位葉にも見られるようになり、葉の裏では葉脈が紫色に着色した(写真3)。

原因

 微量要素のひとつマンガンの過剰症。マンガン含有率の高い土壌では、過湿な管理を行うことで発生することがある。また土壌のpHが低い時にも発生しやすくなる。写真のような小斑点ができるのは、マンガン過剰症に弱い植物の特徴。

診断法

 葉脈間に褐色の小斑点ができる場合が多い。また、マンガンを含む資材の施用量を把握することが重要である。

対策

 低pHによる場合には、土壌のpHを高めることが大切。石灰資材などを用いてpH6〜7程度になるように管理する。土壌が過湿にならないように管理することも大切で、暗渠などの排水対策、高畝管理なども効果がある。

ご注意

生理障害は、一般には肥料要素の欠乏または過剰により発生しますが、その原因に関しては、単純にその要素のみが欠乏または過剰の場合以外にも、他の肥料要素の多少が影響して起こる場合や、土質やpHなどの土壌条件が影響する場合、温度や水分など気象条件が影響する場合など、さまざまな環境条件が重なって発生している場合が多く、簡単には特定できないことが多々あります。

従って、その対策を講じる場合は、土壌分析を行うなど圃場の土壌条件を把握した上で行うようお願いします。

また、症状が生理障害に類似した病虫害もあり、生理障害との区別が難しい場合があります。詳しくは、農協や公共の指導機関にご相談ください。