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病害虫・生理障害

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エダマメ

チッソ欠乏

データ作成年月日:2005/02/09

写真1

症状

 生育が衰え、下葉から黄化する。写真は硝酸のみでチッソを施用して、根粒菌をつけないように栽培し、その後チッソの施用を中断したところ発生した様子。

原因

 マメ科植物には、根に共生する微生物(根粒菌)からチッソを受け取るため、通常チッソ欠乏は発生しにくい。しかし、エダマメなどでは、畑地で連作すると根粒菌がつきにくくなり、チッソの欠乏が起こることもある。

診断法

 生育が衰え、下葉から葉色が淡くなってくるので確認する。水田転換畑ではまず発生しないが、畑地で連作すると肥効が悪くなってくるので確認する。また、施肥を確認する。

対策

 エダマメのチッソ施用量は大体10a当たり5〜10kg程度。

ご注意

生理障害は、一般には肥料要素の欠乏または過剰により発生しますが、その原因に関しては、単純にその要素のみが欠乏または過剰の場合以外にも、他の肥料要素の多少が影響して起こる場合や、土質やpHなどの土壌条件が影響する場合、温度や水分など気象条件が影響する場合など、さまざまな環境条件が重なって発生している場合が多く、簡単には特定できないことが多々あります。

従って、その対策を講じる場合は、土壌分析を行うなど圃場の土壌条件を把握した上で行うようお願いします。

また、症状が生理障害に類似した病虫害もあり、生理障害との区別が難しい場合があります。詳しくは、農協や公共の指導機関にご相談ください。