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下位葉から黄化してくるとともに、褐色の小斑点を生ずる。写真は1/2園試処方の培養液に硫酸マンガンを用いて、マンガンとして100ppmになるよう添加して再現した時の症状。添加１週間目ごろから、葉の裏の葉脈が先端部から褐色に変色してくる（写真１）。この時に葉の表側は目立った変化は見られなかった(写真２)。その後、２週間目には下葉が黄色く変色するとともに、葉脈の変色が進行し、表面からも確認できるようになる(写真３)。そして褐色の小斑点が葉脈間に現れる（写真４）。

マンガンを含む土づくり資材などを誤って大量に施用した場合や、土壌のpHが低い場合、湿害などの原因が考えられる。

症状的には下葉から発生することが多い。また、マンガン斑と呼ばれる褐色の小斑点も特徴的である。ホウ素過剰でも多少似た斑点が見られることもあるが、ホウ素過剰の場合は色が白っぽく、葉の縁が枯れることも多いので区別できる。土づくり資材の施用量を確認し、土壌のpHを測定し、低すぎないか確認する。

低pHによる場合には、土壌のpHを高めることが大切。石灰資材などを用いてpH6〜7程度になるように管理する。土壌が過湿にならないように管理することも大切で、暗渠などの排水対策、高畝管理なども効果がある。