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病害虫・生理障害

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ピーマン

アブラムシ類

データ作成年月日:2023/1/25

写真1(HT)

写真2(HT)

写真3(YK)

セミやカメムシの仲間。成虫・幼虫が食害。
モモアカアブラムシは体長1〜2ミリ、赤褐色または緑色で透明感がある(写真1)。
ワタアブラムシは体長1〜2ミリ、体色は黄色・緑色・黒色などさまざま(写真2)。

被害

葉にたくさん群がって汁を吸い、株が弱る。
汁を吸って糖分を含む液体を排泄するため、多発すると排泄物の上に黒いかび(すす病)が発生する。
汁を吸うときにウイルス病を媒介する。

生態

モモアカアブラムシ、ワタアブラムシとも春〜秋に10回以上発生し、4〜5月と9〜11月に多い。
卵を産まずに直接幼虫を産むため、短期間で猛烈に増えることがある。一方、天敵も多く、たくさんいたアブラムシ類が急に減ることもある。
ナス・キュウリ・キクなど、非常に多くの野菜や花で発生する。

防除

スタークル顆粒水溶剤、アルバリン顆粒水溶剤、ウララDF、コルト顆粒水和剤などを散布する。
育苗期後半〜定植時にモベントフロアブル、ベリマークSC、プリロッソ粒剤などを処理すると、アブラムシ類の発生を2〜3週間程度抑える。
家庭菜園ではサンサンネットなど被覆資材を被せて成虫の侵入を防ぐ。
畝に銀色のポリフィルムを敷くと、アブラムシ類の成虫の飛来を忌避する効果がある(写真3)。なお、株が生長すると上空から銀色に見える部分が減るので、忌避効果は減少する。

注.2003年の改正農薬取締法施行にともなって、ピーマンとトウガラシ類の区別が明確になった。ここではピーマンに登録されている薬剤を示した。トウガラシ類に使用できないものがあるので注意されたい。トウガラシ類に対する登録はまだ少ないが、積極的に登録が進められており、今後も増える見込みである。

ご注意

文中に記述のある農薬の登録内容は、すべて上記データ製作日時点のものです。ご使用に際しては、必ず登録の有無と使用方法(使用時期、使用回数、希釈倍数、処理量など)をご確認ください。

農薬登録のない薬剤を使用したり、登録条件以外の使用をすることは、農薬取締法で禁止されておりますので、生産物の商品性や産地としての信用を著しく損なう恐れがあります。また、生産者の健康被害に対する配慮も肝要です。

農薬の適用の対象や使用基準など、登録の内容は時期や地域によって異なります。間違った使用をされますと、効果がないばかりか作物に薬害を生じる恐れもあります。

本文の記述には万全を期しておりますが、使用農薬の選択および使用方法につきましては、お近くの種苗専門店や農協、公共の指導機関などにご確認の上、使用される農薬の注意書きをよく読んでお使いくださるようお願い申し上げます。

病害虫の診断は、判断が非常に難しい場合があります。詳しくは、農協または公共の指導機関にご相談ください。