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病害虫・生理障害

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ピーマン

テントウムシダマシ類

データ作成年月日:2024/1/26

写真1(HT)

写真2(HT)

カブトムシの仲間。成虫・幼虫が食害する。
ニジュウヤホシテントウ、オオニジュウヤホシテントウなどが発生する。
成虫は体長7〜8ミリ、地色が赤褐色で、丸く黒い模様がたくさんある(写真1)。
幼虫は白っぽいタワシ状の虫で、老齢幼虫の体長は6ミリ。

被害

成虫・幼虫が葉を階段状になめるように食べ、その部分は後に穴があく(写真2)。

生態

初夏から秋まで2〜3回発生し、7〜8月に多い。
ナス・トマト・ジャガイモなど、ナス科の野菜で発生する。背中の黒い模様が20以上あるのが特徴。
テントウムシの仲間はアブラムシ類を食べる種類が多く(ナナホシテントウ・ナミテントウなど)、草食性のテントウムシダマシ類は変わり種。背中の模様が10個より少ないテントウムシはアブラムシ類を食べる天敵なので、殺さないこと。

防除

発生が少なければ、あるいは栽培株数が少なければ、手でとるのが早い。
テントウムシダマシ類に対する登録薬剤はない。薬剤には弱いので、アブラムシ類などほかの害虫を対象とした薬剤が散布されていると発生は少ない。

注.2003年の改正農薬取締法施行にともなって、これまであいまいであったピーマンとトウガラシ類の区別が明確になった。ここではピーマンに登録されている薬剤を示した。トウガラシ類に使用できないものがあるので注意されたい。トウガラシ類に対する登録はまだ少ないが、積極的に登録が進められており、今後も増える見込みである。

ご注意

文中に記述のある農薬の登録内容は、すべて上記データ製作日時点のものです。ご使用に際しては、必ず登録の有無と使用方法(使用時期、使用回数、希釈倍数、処理量など)をご確認ください。

農薬登録のない薬剤を使用したり、登録条件以外の使用をすることは、農薬取締法で禁止されておりますので、生産物の商品性や産地としての信用を著しく損なう恐れがあります。また、生産者の健康被害に対する配慮も肝要です。

農薬の適用の対象や使用基準など、登録の内容は時期や地域によって異なります。間違った使用をされますと、効果がないばかりか作物に薬害を生じる恐れもあります。

本文の記述には万全を期しておりますが、使用農薬の選択および使用方法につきましては、お近くの種苗専門店や農協、公共の指導機関などにご確認の上、使用される農薬の注意書きをよく読んでお使いくださるようお願い申し上げます。

病害虫の診断は、判断が非常に難しい場合があります。詳しくは、農協または公共の指導機関にご相談ください。