調べる

罹病株では地上部の茎葉が萎凋し、生育不良となる。罹病株を引き抜くと、主根や細根に白色のこぶが認められる。

病原：糸状菌（かび）　プラスモディオフォラ ブラシカエ
病原菌は罹病植物根中に休眠胞子を形成して生存する。休眠胞子は土壌中で数年間生存が可能で、一度被害が発生すると常発化する。病原菌は、土壌中で遊走子を形成して、土壌孔隙水中を遊泳して根毛に感染し、さらに遊走子を生じて再び根に感染、組織内で変形体を形成し、増殖によって根の組織が肥大してこぶとなる。

こぶ状になった根には無数の病原菌の休眠胞子が形成され、罹病株を圃場に放置すると土壌中に病原菌が蓄積し、被害が大きくなる。アブラナ科野菜に共通した病害で、これらの野菜の連作で被害が増加する。土壌のpHが高くなる(6.8〜7.0以上)と被害が少なくなる傾向がある。キャベツなどでは、秋の彼岸過ぎに定植すると被害が少ないとされ、日長が被害にも影響するとされる。発病圃場では、オラクル顆粒水和剤、ネビジン粉剤、フロンサイドSC、ネビリュウ、バスアミド微粒剤を土壌混和処理する。
また、ランマンフロアブル、オラクル顆粒水和剤では、土壌灌注処理が利用できる。