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ホウレンソウ

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ホウレンソウ炭疽病

データ作成年月日:2024/1/26

症状(診断)

葉および茎に発生する。葉に初め水浸状で円形の小斑点を生じ、やがて拡大して径2〜10mmとなり、灰色ないし淡黄色の輪郭の明瞭な病斑に変わる。さらに病斑は互いに融合して不規則な大型の同心輪紋状となり、その上に小さな黒粒点を密生する。後に病斑部は腐敗し、乾くともろくなって穴が開く。葉柄には褐色、紡錘形の斑点ができ、外葉が垂れ下がる。茎では、地際の片側に淡褐色のへこんだ病斑ができる。

発生の仕組み

病原:糸状菌(かび) コレトトリカム スピナシエ
春4月から発生し、5月がピークとなる。梅雨末期の6月下旬から7月中旬ごろにも発生する。秋は9月中旬ごろから発生が見られ、秋雨とともに増加する。
病原菌は被害作物残さとともに生存し、胞子によって伝搬する。

防ぎ方

連作を避ける。
被害作物残さは圃場外に出して処分する。
過繁茂・土壌の過湿・多肥栽培などは発病助長要因なので、粗植・排水・適正な施肥管理に努める。
薬剤防除:登録防除薬剤はない。

ご注意

文中に記述のある農薬の登録内容は、すべて上記データ製作日時点のものです。ご使用に際しては、必ず登録の有無と使用方法(使用時期、使用回数、希釈倍数、処理量など)をご確認ください。

農薬登録のない薬剤を使用したり、登録条件以外の使用をすることは、農薬取締法で禁止されておりますので、生産物の商品性や産地としての信用を著しく損なう恐れがあります。また、生産者の健康被害に対する配慮も肝要です。

農薬の適用の対象や使用基準など、登録の内容は時期や地域によって異なります。間違った使用をされますと、効果がないばかりか作物に薬害を生じる恐れもあります。

本文の記述には万全を期しておりますが、使用農薬の選択および使用方法につきましては、お近くの種苗専門店や農協、公共の指導機関などにご確認の上、使用される農薬の注意書きをよく読んでお使いくださるようお願い申し上げます。

病害虫の診断は、判断が非常に難しい場合があります。詳しくは、農協または公共の指導機関にご相談ください。