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病害虫・生理障害

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エンドウ

エンドウ灰色かび病

データ作成年月日:2020/1/31

写真1(KO)

▲花弁から莢に広がり、莢が水浸状、淡褐色〜暗褐色に変色し、腐敗する

写真2(KO)

▲花弁の症状、花弁に褐色小点が生じる

写真3(KO)

▲花弁に褐色小点が生じ、やがて花弁全体が淡い褐色〜褐色になり腐敗する

写真4(KO)

▲葉の症状、罹病花弁の付着部位から発病しはじめ、水浸状、周辺暗緑色、中央部淡褐色になる

症状(診断)

 茎・葉・莢・花に発生する。花では開花後に花弁が腐敗し、灰色のかびが発生する。花弁の腐敗は、やがて莢の部分に広がって、莢の基部が腐敗、早期の場合には、莢全体が腐敗する。感染した花弁が葉や茎に付着すると、付着部が侵されて、水浸状からやがて淡褐色の大型不整形病斑となる。茎では腐敗が進行して茎を取り巻くと、感染部位より上部のつる全体が萎凋する。

発生の仕組み

 病原菌:糸状菌(かび)、 ボトリティス シネレア
 本菌の生育適温は15-18℃で、被害は、低温多湿条件下で多く見られる。感染すると罹病患部に多数の分生胞子を形成して伝染を繰り返し、圃場全体に蔓延して大きな被害となる。本菌の感染は、開花後の花弁などに多く見られ、腐敗した罹病残さ中で増殖し、莢・葉・茎などの植物体へ感染していく。

防ぎ方

 施設栽培では、日中にハウスを換気して湿度を低く保ち、夜間保温して結露を防ぐことが重要である。植物体に付着する花がらの除去も肝心である。
 発病を見たら、早めに薬剤散布することがポイント。薬剤は、カンタスドライフロアブル、セイビアーフロアブル20、ゲッター水和剤、ケンジャフロアブル、スクレアフロアブル、パレード20フロアブル、カナメフロアブルが実エンドウ、サヤエンドウに利用できる。生物薬剤も効果的で、インプレッション水和剤、エコショットが利用(野菜類)できる。有機殺菌剤と交互散布して耐性期の発生を抑制するようにする。

 注.2003年の改正農薬取締法施行にともなって、豆類(未成熟)(さやいんげん、えだまめ、さやえんどう、実えんどう、未成熟そらまめ、未成熟ささげ、未成熟ふじまめなど)という作物群が登録対象として設定された。一方、いんげんまめ、だいず、えんどうまめ、そらまめ、豆類(種実)のみに登録されている薬剤はこれらの豆類(未成熟)には使用できなくなった。ここでは、さやえんどう、実えんどう、または豆類(未成熟)に登録のある薬剤を示した。

ご注意

文中に記述のある農薬の登録内容は、すべて上記データ製作日時点のものです。ご使用に際しては、必ず登録の有無と使用方法(使用時期、使用回数、希釈倍数、処理量など)をご確認ください。

農薬登録のない薬剤を使用したり、登録条件以外の使用をすることは、農薬取締法で禁止されておりますので、生産物の商品性や産地としての信用を著しく損なう恐れがあります。また、生産者の健康被害に対する配慮も肝要です。

農薬の適用の対象や使用基準など、登録の内容は時期や地域によって異なります。間違った使用をされますと、効果がないばかりか作物に薬害を生じる恐れもあります。

本文の記述には万全を期しておりますが、使用農薬の選択および使用方法につきましては、お近くの種苗専門店や農協、公共の指導機関などにご確認の上、使用される農薬の注意書きをよく読んでお使いくださるようお願い申し上げます。

病害虫の診断は、判断が非常に難しい場合があります。詳しくは、農協または公共の指導機関にご相談ください。