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エンドウモザイク病

データ作成年月日:2022/1/10

写真1(YT)

▲アブラムシ類により数種類のウイルスが伝搬され、葉のモザイク症状や奇形を呈する

症状(診断)

葉に濃い緑色と淡緑色の混じったモザイク症状を生じ、葉が変形する。また(1)では黄色斑モザイクを生じたり、えそ症状を発生して著しく草丈が萎縮する。(2)ではモザイク症状を呈して葉が小型化、茎にはえそ条斑を生じたり、(3)では葉に斑紋や黄斑モザイクを生じるなどの症状が見られる。

発生の仕組み

 病原:ウイルス
 (1)キュウリモザイクウイルス(CMV)
 (2)ソラマメウイルトウイスル2(BBWV-2)
 (3)インゲンマメ黄斑モザイクウイルス(BYMV)
 (4)スイカモザイクウイルス(WMV)
 (5)アルファルファモザイクウイルス(AMV)
 (6)クローバーイエローベインウイルス(CIYVV)
 (7)レタスモザイクウイルス(LMV)
 (8)ピーナッツモットルウイルス(PeMoV)
 (9)エンドウ種子伝染モザイクウイルス(PSbMV)
 (10)ラッカセイ矮化ウイルス(PSV)
 (11)シロクローバーモザイクウイルス(WClMV)

(1)はアブラムシによる非永続伝染、一部の系統で種子伝染(2)はアブラムシによる非永続伝染(3)はアブラムシによる非永続伝染のほか、ソラマメでは種子伝染が顕著(4)はアブラムシよる非永続伝染(5)はアブラムシによる非永続伝染、アルファルファ、ダイズで種子伝染が知られる(6)はアブラムシよる非永続伝染(7)はアブラムシよる非永続伝染、レタスで種子伝染(8)はマメアブラムシによる非永続伝染、種子伝染(9)はアブラムシよる非永続伝染、種子伝染(10)はアブラムシよる非永続〜半永続伝染、一部のマメで種子伝染する(11)は赤クローバーで種子伝染が報告されているが、媒介者の詳細は不明である。

防ぎ方

モザイク症状を示した株は早めに抜き取る。また、感染した植物に触れた手で健全な植物に触れないようにする(汁液伝染の防止)。アブラムシは、早めに防除することが大切。アブラムシの発生の多い時期における育苗では、寒冷紗被覆などにより被害を防止する。

注.2003年の改正農薬取締法施行にともなって、豆類(未成熟)(さやいんげん、えだまめ、さやえんどう、実えんどう、未成熟そらまめ、未成熟ささげ、未成熟ふじまめなど)という作物群が登録対象として設定された。一方、いんげんまめ、だいず、えんどうまめ、そらまめ、豆類(種実)のみに登録されている薬剤はこれらの豆類(未成熟)には使用できなくなった。ここでは、さやえんどう、実えんどう、または豆類(未成熟)に登録のある薬剤を示した。

ご注意

文中に記述のある農薬の登録内容は、すべて上記データ製作日時点のものです。ご使用に際しては、必ず登録の有無と使用方法(使用時期、使用回数、希釈倍数、処理量など)をご確認ください。

農薬登録のない薬剤を使用したり、登録条件以外の使用をすることは、農薬取締法で禁止されておりますので、生産物の商品性や産地としての信用を著しく損なう恐れがあります。また、生産者の健康被害に対する配慮も肝要です。

農薬の適用の対象や使用基準など、登録の内容は時期や地域によって異なります。間違った使用をされますと、効果がないばかりか作物に薬害を生じる恐れもあります。

本文の記述には万全を期しておりますが、使用農薬の選択および使用方法につきましては、お近くの種苗専門店や農協、公共の指導機関などにご確認の上、使用される農薬の注意書きをよく読んでお使いくださるようお願い申し上げます。

病害虫の診断は、判断が非常に難しい場合があります。詳しくは、農協または公共の指導機関にご相談ください。