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初め、古い葉に灰白色の小斑点を生じ、後に拡大して円形から多角形で、径数mmから10mmの病斑を形成する。病斑はやがて新しい葉に広がり、ついには結球葉にも発生する。病斑の周囲は灰緑色水浸状、中心部は乾いて薄い紙のようになり、時に破れて穴が開く。激しく発生すると、葉全体が火であぶったようにしおれて枯死する。

病原：糸状菌（かび）　サーコスポレラ　ブラシカエ
ハクサイのほか、タイサイ、カブ、サントウサイを侵す。病原菌は前作の被害葉上の病斑で生存し、条件がよくなると胞子を形成する。胞子は降雨によるはね上がりで葉上に付着して感染、病斑を形成する。病斑上には胞子が形成され、胞子は雨滴や風により飛散、次々に伝搬する。
晩秋から初冬にかけて、雨の多い年に多発し、収穫時まで蔓延する。早まき、酸性土壌で発生しやすい。チッソ欠乏（肥え切れ）で激しく蔓延する。

耐病性の品種が利用できる。
リン酸・カリ不足で被害が助長される。酸性土壌では、石灰を施用して土壌酸度を矯正する。
防除薬剤として、トップジンＭ水和剤、ロブラール水和剤、アミスターオプティフロアブル、ストロビーフロアブル、ベジセイバー、オルフィンフロアブル、ネクスターフロアブル、メジャーフロアブル、パレード20フロアブル、予防的にダコニール1000、ジマンダイセン水和剤などを散布する。