データ作成年月日:2020/1/31
生長点付近の葉色が緑色の濃淡のモザイク状となり、時に葉が萎縮したり奇形になる。果皮も緑色の濃淡を生じて、モザイク状となる。症状が進むと、葉や果実にえそを生じる(葉や果実の所々が褐色になる)。
(1)では、茎頂部の葉が黄化して奇形になる。(2)や(3)では、葉や果実に激しいモザイクが見られる。
病原:ウイルス
(1)キュウリモザイクウイルス(CMV)
(2)キュウリ緑斑モザイクウイルス-スイカ系(CGMMV-W)
(3)カボチャモザイクウイルス(WMV-2)
(4)スカッシュモザイクウイルス(SqMV)
(5)パパイヤ輪点ウイルス-スイカ系(PRSV-W)
(6)トマト輪点ウイルス(ToRSV)
(7)ズッキーニ黄斑モザイクウイルス(ZYMV)
(1)、(3)、(5)、(7)などでは、アブラムシで伝搬される。ウリハムシやオオニジュウヤホシテントウムシによって伝搬されるウイルスもある。(2)は、種子伝染するほか、発生圃場では、土壌中に残ったウイルスによる土壌伝染、汁液による伝染をする。
基本的には、育苗時のアブラムシをはじめ害虫の飛来を防止することが重要。種子を自家採種する場合には、健全な植物からとる。また、購入種子は、健全種子を使用する。
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病害虫の診断は、判断が非常に難しい場合があります。詳しくは、農協または公共の指導機関にご相談ください。