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チャノホコリダニ

データ作成年月日:2023/1/25

写真1(HT)

写真2(HT)

写真3(HT)

ダニの仲間。成虫・幼虫が食害する。
成虫の体長は0.2ミリで非常に小さいので、肉眼では見えない。新芽を開いて注意深くルーペで見ると、白色半透明の楕円形の姿が見える。

被害

葉の縁が内側に曲がったり、葉に穴があく(写真1)。葉裏は緑褐色になってテカテカと光る。
新芽が萎縮し、芯止まりになる(写真2)。
果実のガクとその周辺に傷がつき、褐色になる(写真3)。果実の被害はミナミキイロアザミウマと似るが、チャノホコリダニではガク全体に傷がつくので区別できる。
チャノホコリダニは家庭菜園で非常に多いが、虫が見えないのであまり知られておらず、病害や生理障害と間違われやすい。葉の縁が内側に曲がること、新芽が萎縮すること、果実のガクに傷がつくことの3点により診断できる。

生態

初夏から秋まで10回程度発生し、7〜9月に多い。
新芽や展開したばかりの新葉に見られ、古葉には見られない。
さまざまな野菜や花に発生し、ナスとピーマンで被害が多い。

防除

アファーム乳剤、コロマイト乳剤、カネマイトフロアブル、モベントフロアブルなどを散布する。殺ダニ剤の効果は1〜2週間後に表れ、新芽が伸び始める。ただし、古葉や果実にいったん出た症状は回復しない。
育苗期後半〜定植時にモベントフロアブルを潅注処理する。

ご注意

文中に記述のある農薬の登録内容は、すべて上記データ製作日時点のものです。ご使用に際しては、必ず登録の有無と使用方法(使用時期、使用回数、希釈倍数、処理量など)をご確認ください。

農薬登録のない薬剤を使用したり、登録条件以外の使用をすることは、農薬取締法で禁止されておりますので、生産物の商品性や産地としての信用を著しく損なう恐れがあります。また、生産者の健康被害に対する配慮も肝要です。

農薬の適用の対象や使用基準など、登録の内容は時期や地域によって異なります。間違った使用をされますと、効果がないばかりか作物に薬害を生じる恐れもあります。

本文の記述には万全を期しておりますが、使用農薬の選択および使用方法につきましては、お近くの種苗専門店や農協、公共の指導機関などにご確認の上、使用される農薬の注意書きをよく読んでお使いくださるようお願い申し上げます。

病害虫の診断は、判断が非常に難しい場合があります。詳しくは、農協または公共の指導機関にご相談ください。