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病害虫・生理障害

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オクラ

オクラ苗立枯病

データ作成年月日:2023/1/25

症状(診断)

播種後、発芽不良または子葉展開時に腰折症状となる。小苗の場合、茎の地際部が水浸状となり、後に軟腐状となって倒伏する。地際部は、乾燥してくびれたようになる。

発生の仕組み

病原:糸状菌(かび)
 (1)ピシウム ウルティマム
 (2)ピシウム sp.
 (3)リゾクトニア ソラニ
卵菌類のピシウム属菌によるものと担子菌のリゾクトニア属菌による苗立枯病がある。両菌とも土壌中の有機物中で腐生して生存しており、感染した植物体内または周辺に、ピシウム属菌は卵胞子を、リゾクトニア属菌では菌核を形成して長期間生存する。

防ぎ方

発病した植物を放置しない。播種床には新しい土を使うようにする。
防除薬剤として、リゾクトニア属菌による苗立枯病には、リゾレックス水和剤を播種時および子葉展開時に土壌潅注する。また、ピシウム属菌による苗立枯病に対しては、タチガレン液剤、タチガレファイト液剤を播種時〜発芽初期に潅注処理する。土壌処理する薬剤としてユニフォーム粒剤もある。

ご注意

文中に記述のある農薬の登録内容は、すべて上記データ製作日時点のものです。ご使用に際しては、必ず登録の有無と使用方法(使用時期、使用回数、希釈倍数、処理量など)をご確認ください。

農薬登録のない薬剤を使用したり、登録条件以外の使用をすることは、農薬取締法で禁止されておりますので、生産物の商品性や産地としての信用を著しく損なう恐れがあります。また、生産者の健康被害に対する配慮も肝要です。

農薬の適用の対象や使用基準など、登録の内容は時期や地域によって異なります。間違った使用をされますと、効果がないばかりか作物に薬害を生じる恐れもあります。

本文の記述には万全を期しておりますが、使用農薬の選択および使用方法につきましては、お近くの種苗専門店や農協、公共の指導機関などにご確認の上、使用される農薬の注意書きをよく読んでお使いくださるようお願い申し上げます。

病害虫の診断は、判断が非常に難しい場合があります。詳しくは、農協または公共の指導機関にご相談ください。