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葉、葉柄、莢に発生する。葉では、黒褐色でくぼんだ条斑が見られ、葉が萎縮したり奇形になる。莢では、周辺部が赤褐色〜黒褐色で、内部が暗褐色の斑点を形成し、中央部に小黒点を形成しサーモンピンクの粘液物を生じる。

病原：糸状菌（かび）　コレトトリカム リンデムチャナム
病原菌は罹病組織上の菌糸や分生子の形態で越冬し、翌年発芽して感染する。種子伝染することも知られており、被害発生後は、罹病植物体上において分生子を形成して蔓延する。

被害の多い圃場では、炭疽病に対して耐病性の高い品種を選ぶようにする。被害圃場では、罹病茎葉を放置すると被害が大きくなる。ていねいに集めて、圃場の外へ持ち出し処分する。種子伝染するので、被害発生圃場の種子は使わないようにする。
インゲンマメでは、ゲッター水和剤、トップジンＭ水和剤、ケンジャフロアブル、スクレアフロアブル、プライア水和剤、ファンタジスタ顆粒水和剤、フロンサイドSC、ニマイバー水和剤が利用できる。
サヤインゲンでは、ニマイバー水和剤、スクレアフロアブル、ファンタジスタ顆粒水和剤、プライア水和剤が使用できる。

注．2003年の改正農薬取締法施行にともなって、豆類（未成熟）（さやいんげん、えだまめ、さやえんどう、実えんどう、未成熟そらまめ、未成熟ささげ、未成熟ふじまめなど）という作物群が登録対象として設定された。一方、いんげんまめ、だいず、えんどうまめ、そらまめ、豆類（種実）のみに登録されている薬剤はこれらの豆類（未成熟）には使用できない。