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病害虫・生理障害

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カリフラワー

ボトニング

データ作成年月日:2006/01/01

写真1(YF)

写真2(YF)

写真3(T)

ボトニングの発生したカリフラワー圃場

症状

 小花蕾や早期出蕾などともいわれる。低温や肥料切れ、活着不良などのために、花蕾肥大に必要な葉数を確保する前に花芽分化し、結果的に小花蕾となる。写真はカリフラワーに発生した症状。

原因

 幼苗期を過ぎて、まだ花蕾の発育に必要な葉数が分化しないうちに低温に遭遇すると早期に花芽分化を起こすが、この株が低温や肥料不足、湿害などによって栄養生長を阻害されると発生する。

対策

 育苗期の低温を避ける。最低10℃、最高25℃ぐらいが望ましい。本圃でも低温を避けるため、無理な作付け体系は避ける。肥料切れを避け、出蕾まで十分大きな株を作る。

ご注意

生理障害は、一般には肥料要素の欠乏または過剰により発生しますが、その原因に関しては、単純にその要素のみが欠乏または過剰の場合以外にも、他の肥料要素の多少が影響して起こる場合や、土質やpHなどの土壌条件が影響する場合、温度や水分など気象条件が影響する場合など、さまざまな環境条件が重なって発生している場合が多く、簡単には特定できないことが多々あります。

従って、その対策を講じる場合は、土壌分析を行うなど圃場の土壌条件を把握した上で行うようお願いします。

また、症状が生理障害に類似した病虫害もあり、生理障害との区別が難しい場合があります。詳しくは、農協や公共の指導機関にご相談ください。