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野菜
病害虫・生理障害
シュンギク
亜鉛過剰
データ作成年月日:2003/06/10
症状
全体的に生育が劣り、下位葉が葉縁部から枯死してくる。上位葉には鉄欠乏とよく似たクロロシスを生ずることもある。写真は硫酸亜鉛を用いて培養液に100ppmになるように添加して14日目の症状。写真1は株の状況、写真2は黄化した下葉。
原因
亜鉛の過剰症、鉱山周辺などで亜鉛濃度の高い排水をかんがい水に使用したりすると発生することもある。
診断法
シュンギクは亜鉛過剰には比較的鈍感な植物で、過剰の目安は植物体濃度で1800ppmくらい。
対策
石灰などのアルカリ資材を施用し、土壌のpHを中性〜弱アルカリ性(pH7〜7.5程度)に保つ。
ご注意
生理障害は、一般には肥料要素の欠乏または過剰により発生しますが、その原因に関しては、単純にその要素のみが欠乏または過剰の場合以外にも、他の肥料要素の多少が影響して起こる場合や、土質やpHなどの土壌条件が影響する場合、温度や水分など気象条件が影響する場合など、さまざまな環境条件が重なって発生している場合が多く、簡単には特定できないことが多々あります。
従って、その対策を講じる場合は、土壌分析を行うなど圃場の土壌条件を把握した上で行うようお願いします。
また、症状が生理障害に類似した病虫害もあり、生理障害との区別が難しい場合があります。詳しくは、農協や公共の指導機関にご相談ください。