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下葉の先端付近から、不定形の枯死斑を生ずる。写真はカリウムを欠如した1/2園試処方の水耕栽培で再現した時の様子。処理11日目には葉の切れ込みが深く、全体に葉が細く見えるように変形し、下位葉の黄化が認められた(写真１)。写真２は対照の完全培養液区。 その後18日目には下葉から斑点状の枯死斑が見られた（写真３）。写真４は症状の拡大。

土耕でこのようなカリウム欠乏症は滅多に見ない。カリウムは土壌鉱物や植物遺体などにも含まれており、自然供給量だけで障害は回避できる。しかし、シュンギクは軟弱野菜の中では比較的カリウム吸収が多い品目でもある。

下葉の先端付近から不定形の枯死斑を作るので確認する。また施肥の間違いが考えられるので、使用した肥料を確認する。

一時的にはカリウム肥料の葉面散布を行う。しかし一度枯死した部分は回復しない。次作からはカリウム肥料を施用する。一般的なシュンギクに対するカリウム肥料の施用量は15kg/10aくらい。