調べる
- ホーム
- 調べる
- [野菜]病害虫・生理障害
- [コマツナ]害虫名から選択
- キスジノミハムシ
病害虫・生理障害
コマツナ
キスジノミハムシ
データ作成年月日:2024/1/26
虫
コガネムシやテントウムシの仲間。成虫が食害する(幼虫も根を食害するが、実害はない)。
成虫は黒色で、背中に2本の黄色の筋がある(写真1)。体長2ミリで非常に小さく、触れるとノミのように跳ねる性質がある。ノミハムシの名はこの性質に基づく。
幼虫は白色のウジ虫で、老熟すると体長8ミリになる。土中に住む。
被害
成虫は葉を食べ、1ミリくらいの穴をたくさんあける(写真2)。コナガやヨトウムシ類の被害と間違いやすいが、葉にイモムシやふんが見られず、跳ねる成虫がおり、穴が小さいので区別できる。
幼虫は根を食べる。ダイコンでは根に傷がつくので問題になるが、コマツナなどの非結球あぶらな科葉菜類では多発しないかぎり実害はない。
生態
成虫で越冬し、春〜秋に3〜5回発生する。夏に多い。
ハクサイ・ダイコンなどのアブラナ科野菜で発生する。
アブラナ科野菜を連作すると収穫後にも幼虫が土中に残るため、多発する。
防除
アブラナ科野菜を連作しない。
アニキ乳剤、アクセルフロアブル、スタークル顆粒水溶剤、アルバリン顆粒水溶剤などを散布する。
播種時にスタークル粒剤、アルバリン粒剤などを処理する。
注.2003年の改正農薬取締法施行にともなって、非結球あぶらな科葉菜類(こまつな、のざわな、みずな、チンゲンサイなど)という作物群が設定された。ここでは原則として、非結球あぶらな科葉菜類または野菜類全般に使用できる登録薬剤(作物によって使用時期、処理量などが異なる場合がある)を示した。
ご注意
文中に記述のある農薬の登録内容は、すべて上記データ製作日時点のものです。ご使用に際しては、必ず登録の有無と使用方法(使用時期、使用回数、希釈倍数、処理量など)をご確認ください。
農薬登録のない薬剤を使用したり、登録条件以外の使用をすることは、農薬取締法で禁止されておりますので、生産物の商品性や産地としての信用を著しく損なう恐れがあります。また、生産者の健康被害に対する配慮も肝要です。
農薬の適用の対象や使用基準など、登録の内容は時期や地域によって異なります。間違った使用をされますと、効果がないばかりか作物に薬害を生じる恐れもあります。
本文の記述には万全を期しておりますが、使用農薬の選択および使用方法につきましては、お近くの種苗専門店や農協、公共の指導機関などにご確認の上、使用される農薬の注意書きをよく読んでお使いくださるようお願い申し上げます。
病害虫の診断は、判断が非常に難しい場合があります。詳しくは、農協または公共の指導機関にご相談ください。