調べる

野菜

病害虫・生理障害

戻る

コマツナ

病名から選択 メニュー

◎ウイルスによる病害(V)

◎糸状菌(かび)による病害(F)

コマツナ炭疽病

データ作成年月日:2024/1/26

写真1(AK)

▲白色〜茶色の初期病斑

写真2(AK)

▲同上拡大病斑

写真3(AK)

▲同上拡大病斑

症状(診断)

葉に発生する。葉に初め淡緑色〜淡灰緑色、水浸状の小班点を多数生じ、これはすぐに乾燥して淡灰褐色〜淡灰黄色、径1〜2mmのややくぼんだ、明瞭な小円斑となる。連続降雨など多湿状態が続くと、病斑は水浸状に拡大して不整形となり、後に乾燥すると、病斑周縁部から黄化が進み、葉枯症状を呈する。また、しばしば軟化腐敗して、小苗は株絶えすることもある。中肋や葉柄では、淡灰緑色で長さ2〜8mmのややへこんだ紡錘斑を生じる。

発生の仕組み

病原:糸状菌(かび) コレトトリカム ヒギンシアナム
ハクサイ・ダイコンなどアブラナ科植物を特異的に侵す。
露地で、7〜9月に低温多雨の気象条件下で突発的に発生し、壊滅的被害を起こす。
被害作物残さ中および生育中のアブラナ科野菜や雑草で、病原菌が生存して第一次伝染源となる。これら第一次伝染源上で形成された胞子が雨・風で伝搬され、蔓延する。

防ぎ方

薬剤防除としてベンレート水和剤、スクレアフロアブルが使用できる。

注.2003年の改正農薬取締法施行にともなって、非結球あぶらな科葉菜類(こまつな、のざわな、みずな、チンゲンサイなど)という作物群が設定された。ここでは原則として、非結球あぶらな科葉菜類または野菜類全般に使用できる登録薬剤(作物によって使用時期、処理量などが異なる場合がある)を示した。

ご注意

文中に記述のある農薬の登録内容は、すべて上記データ製作日時点のものです。ご使用に際しては、必ず登録の有無と使用方法(使用時期、使用回数、希釈倍数、処理量など)をご確認ください。

農薬登録のない薬剤を使用したり、登録条件以外の使用をすることは、農薬取締法で禁止されておりますので、生産物の商品性や産地としての信用を著しく損なう恐れがあります。また、生産者の健康被害に対する配慮も肝要です。

農薬の適用の対象や使用基準など、登録の内容は時期や地域によって異なります。間違った使用をされますと、効果がないばかりか作物に薬害を生じる恐れもあります。

本文の記述には万全を期しておりますが、使用農薬の選択および使用方法につきましては、お近くの種苗専門店や農協、公共の指導機関などにご確認の上、使用される農薬の注意書きをよく読んでお使いくださるようお願い申し上げます。

病害虫の診断は、判断が非常に難しい場合があります。詳しくは、農協または公共の指導機関にご相談ください。