袋栽培で2作目も楽しもう!

同じ袋と土を使う場合の
ポイントと楽しみ方

袋栽培は春からの1作目で使った袋と土で、2作目の栽培をすることができます。2作目の栽培では、1作目が夏で終わる野菜で、2作目が秋からの栽培になる場合には、1作目の栽培と同じ袋が使えます。しかし、袋と土をそのまますぐに使うのではなく、茎や葉を取り除き、袋の中の土を移植ゴテなどで撹拌して根も除去してから、水をたっぷり入れて袋の口をひもなどでしばり、袋とその土を真夏の太陽光に1週間ぐらい当てて消毒をすることが大切です。このように処理した袋の土の温度は、最高60℃程度にまで上昇します。

ポイント

袋の口を再度しばり、太陽光に1週間ほど当てる。

1作目の栽培を秋まで実施した場合には、地上部の茎葉や地下部の根を取り除いた後、袋に水を入れて口をしばり、屋外に置いて真冬の寒さにさらし、袋内の水を凍らせるようにしてください。そして、春からの2作目の栽培に使います。
消毒処理をした袋を再び開け、表面の土を移植ゴテでよく撹拌して平らにならします。元肥として、緩効性の化成肥料を10ℓの培養土に対して50g程度。そして、土壌酸度を調整するために、苦土石灰を10ℓの培養土に対して30g程度入れて、いずれも土とよく混ぜておきます。
2作目栽培を開始する前に、連作のことを考慮して2作目に栽培する野菜を選ぶことが必要です。同じ野菜を同じ場所で続けて栽培する連作をしていくと、やがて生産量が減少してくる場合があり、この現象は「連作障害」と呼ばれています。この原因として、土中の肥料成分が蓄積してくること、病害虫が増加すること、生育を阻害する物質が植物の根から分泌されることなどがあげられています。表に連作に強い野菜と連作に弱い野菜をまとめて示しています。

連作に強い野菜と弱い野菜

連作に強い野菜 連作できる ニンジン、スイートコーン、ダイコン、サツマイモ、コマツナ、カボチャ、タマネギ、ネギ、チンゲンサイ、モロヘイヤ、パセリ
連作に弱い野菜 1〜2年ぐらい休む イチゴ、ホウレンソウ、ラッカセイ、リーフレタス、カリフラワー、ブロッコリー、ショウガ
3年ぐらい休む キュウリ、ジャガイモ、トマト、ナス、ピーマン、サトイモ、スイカ、エダマメ、ハクサイ、ゴボウ、エンドウ